YouTube Shorts とは?実際の収益やデータなどを公開

YouTube

2021.12.13




TikTokなどのショート動画産業の台頭を受けて、META(旧フェイスブック)ではショート動画を投稿する機能「リール」のサービスを開始しました。そして今回、ついにYouTubeもショート動画に本腰を入れ、「YouTube Shorts」のサービスを開始しました。

まだYouTube Shortsを試したことがない方、よくわからない方、この記事でやり方や実際の収益などを公開しているので、参考にしてみてください。

YouTube Shorts とは

YouTube Shortsとは、短編動画投稿サイトの台頭をうけて、YouTubeが新たに導入したショート動画投稿サービスです。~59秒までの尺の長さの動画をショート動画として配信できます。

詳しくは運営の作った動画で教えてくれています。

※先日オンラインで行われたクリエーターズキャンプでは運営者からの注意で、動画自体を59秒で作ってしまうと、アップロードされた際に1分になってしまったりすることがあるので、できれば50秒前後で作成したほうが良いとのことでした。動画の尺が1分~になってしまうとショート動画として認知されないようです。

アップロードの方法

アップロード方法はものすごい簡単です。すでにYouTubeに動画を投稿したことがある人なら、わかると思いますが、タイトルの一番後ろに、「#Shorts」と入力するだけで、YouTubeにショート動画として認知されます。これからYouTubeに動画投稿する人も、YouTubeは直感的にタイトルの入れ方などが分かるようになっているため、すぐショート動画をアップロードすることができます。

YouTube Shortsの収益

ショート動画の収益獲得方法は2つあります。
一つは通常の動画と同じく、広告で稼ぐ方法です。

もう一つが今回、YouTubeがショート動画普及のために付けたファンドの分配です。

YouTubeが2021年から2022年にかけて、1億ドルのファンドを付けています。12月現在の日本円で約113億円です
このファンドを毎月選ばれたショート動画配信者数千人に配分しています。分配金の幅は100ドルから1万ドルです。日本円でひと月に1万1300円~113万円がショート動画配信者に分配されるようになってます。

 

ファンドの基準

となると気になるのが、この「ファンド」の分配基準です。

通常の動画は長さが8分以上であれば、動画の開始前後と動画の再生途中にも広告を何本か入れることができます。しかし、ショート動画は短すぎて、前後に広告が入ったり入らなかったり、動画途中にも広告を1本くらいしか入れることができません。そのため、広告収入が通常の長い尺の動画に比べてどうしても落ちます。

ですので、この「ファンド」がどのような「基準」で配分されるかで、クリエイターのやる気や注力する部分も変わってくると思うのですが、運営によると投稿数、再生数、評価等が収益配分に影響するとのことで、例えば再生回数が〇万回なら○○円などの具体的な基準は現在不明です。

今後、ショート動画が一般に広まるにつれて、このあたりの基準も明確になるのではないかと思います。

実際の収益

では実際の収益です。現在私は2本のショート動画を上げています。
それぞれの動画と広告料を見ていきましょう。

①カニカゴ動画ー台風直後に仕掛けたカニカゴの中が真っ黒になるくらいカニが取れた時の動画です

収益表のスクショを貼り付けるのはアドセンス規約にひっかかりそうなので、例えで表現しますが、缶コーヒー5本分です。

②ウナギの胃袋の中身動画ー河口で獲ったウナギが何を食べているのか見てみたら大量のアニサキスが詰まっていたちょっと衝撃的な動画です。

集合体恐怖症の方や、虫がウジャウジャなのはダメという方は閲覧注意です、というかオススメしません。

このショート動画の広告の収益ですが、再生回数が150万回に達したときに、閲覧制限を掛けられてしまいました。通常は収益アイコンが緑のドルマークですが、黄色のドルマークに変わっています。

収益の観点でいえば、事実上の死刑宣告です。この黄色マークになる前までの収益(150万回再生)はなんと缶コーヒー2本分でした。黄色マークになってからは数円しか伸びていません。

 

次に気になる「ファンド」の配分です。

この12月に初のファンド配給メールが届きました。

配給額は100ドル。大体11300円です。それの元となったショート動画のデータです。
※2021年12月13日時点

・カニカゴ  10月17日アップ
再生回数 20080回
コメント数 30
評価 Like 419、 割合 97%
尺 37秒
広告収入 缶コーヒー5本分

・ウナギ  10月29日アップ
再生回数 1518276回 (150万回達した時に収益制限発生)
コメント数 778
評価 Like 12702、 割合 86.5%
尺 14秒
広告収入 缶コーヒー2本分

 

上記のデータからどのようにファンドが配分されるかは、残念ながらデータが少なすぎてわかりませんが、すくなくとも広告収入に関しては20秒でも長いと2倍以上になることが分かりました。
再生回数はウナギ動画のほうがダントツですが、それでも尺が23秒長いカニカゴ動画のほうが広告収入はありました。
ファンド配分の基準がまだわからないので、少ないながらもお小遣いを稼ぐなら、なるべく長いショート動画(50秒前後)が良いと思います。

ファンド受け取り方法

今回、ファンド配分対象に選ばれたので、12月9日に登録しているGmailに「手続きしてね」メールが届きました。手続きは簡単でした。

YouTube Shorts fund からのメール

青い枠の「CLAIM BONUS」をクリックすると契約事項などの説明が出てきて、一番下の「同意します」をクリックしたら下の画面に飛びます

YouTube Shorts fund からのメールこれで終了です。毎月ファンドの配給がある方はこの手続きを毎月行う必要があります

尚、この「手続きしてね」メールをもらった月の25日までにこの手続きをしない場合は、ファンドの配給が無効になるので、このメールをもらったらすぐ手続きしましょう。10秒で終わりますよ。

注意事項

以上のように、通常の動画につく広告料は微々たるものなので、いかに130億円の予算の配分対象になるかがショート動画で収益をあげるポイントです。
では、その配分対象になるための注意事項です。

・映画の切り抜きなどはNG
・他のSNSでアップされてて、その透かしなどが入ってる場合NG (例:TIKTOKのロゴなど)
・テレビ番組などの切り抜きアップロードもNG
・著作権などを侵害しているコンテンツはNG

 

最後に

2021年~2022年度はファンドでクリエイターを刺激してショート動画の普及に努めたYouTubeですが、今後もファンドでショートを広げていくのか、それとも新たな収益方法を確立していくのか。先の展開が読めませんが、釣り動画を上げている私個人としては、長尺にならない釣りが多いので(へたくそなので)、こうしたショート動画機能を活用して埋もれていた動画を発信できるいい機会だと思っています。まだ始まってからあまり時間の経ってない新サービス。始めるなら今ですよ!




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