ウナギ筒でどうやったらウナギが獲れるのか?【実験データ&動画公開】

釣り

2021.10.29




こんにちは。
絶滅危惧種とされながらも、夜中の稚魚の採取も釣りや漁による漁獲も禁止されてない、絶滅危惧種指定の意味がよく分からないウナギですが、今回、ウナギを獲るための筒を手に入れました。

近所の川でその筒を手に、ウナギをいかにして獲ったかのデータをまとめましたので、参考にしてください。

※注意
ウナギの漁獲は地域によって色々と規制されています。
地域の規則にのっとった漁獲をお願いします。また、小さなウナギは資源保護のためリリースをお願いします。

規制など

今回、近所の川で使ったウナギ筒ですが、まずは規則で使えるかどうかを確認しました。また、漁協の組合員さんにも仕掛けられる場所を確認をしました。
漁獲可能期間ですが、現在私が居住している地域は10月以降のウナギの漁獲が、海を含めたすべての水域で禁止となっています。そのため、今回撮った動画やデータは8~9月に仕掛けた結果です。

ウナギの筒

ウナギの筒を使うのは初めてだったので、2種類用意しました。

ウナギ筒2種類、緑と黒

どちらが良いのか結果から言うと、ウナギを獲るのなら緑の筒が断然良いです。
黒い筒は入口のすぼめてある部分が甘く、ウナギなら一旦入ったとしても出ていけるくらい空いてます。また、水抜き用に空いてるたくさんの穴から昼間は光が入ってくるので、ウナギが嫌がるのではないでしょうか。結局、6回仕掛けて、黒い筒で取れたのは一回だけでした。

ウナギを獲る道具ですウナギを獲る道具のフタウナギ筒の形です
しかし、黒い筒はアラを入れていただけあって、緑の筒に比べてカニやダボハゼなど色々な生き物が捕れるのが魅力です。子供と一緒に仕掛けるのなら、黒い筒も一緒に仕掛けると面白いと思います。

MBK 【うなぎ 穴子 小魚 捕獲 かご】 ガッチリ捕獲 左右侵入タイプ 餌を入れて待つだけ! 沈めるだけ 簡単組立 仕掛け (1個) 

緑の筒の説明です。

緑色のプラスチック製ウナギ筒ウナギ筒のフタを外してみましたウナギ筒の入口

緑の筒は筒自体が重く水中で流されにくくなっています。
また黒い筒と違って、入口がかなりすぼまっているので、ウナギが逃げにくくなっています。6回仕掛けて、3回ウナギが獲れましたが、そのうちの2回はこの緑の筒によるものです。
ただ、入れたエサの違いもありますが、黒い筒と違ってウナギ以外の生物が入りにくいです。

ナカジマ プラうなぎ取り ロング 

仕掛けるときの注意事項

天気

規則はもちろんですが、天候にも気を付けました。日本は台風天国です。大事な筒を流されてはひとたまりもありませんので、仕掛けてから回収するまでの天気予報は仕掛ける前に何回も確認しました。
台風だけではありません。近頃は今まで観測されなかったような長雨による洪水や土砂災害も頻繁に起こっています。西日本豪雨や熱海の災害は記憶に新しいところです。
筒が流されてしまうと、懐が痛むだけでなく、海まで流されてそのままゴミとなったり、仮にウナギが入っていたとしたら、そのまま筒の中で死んでしまったりしてしまいます。
天気予報をしっかりと確認して筒を仕掛けることが持続可能なウナギ漁と環境汚染防止につながります。

水位

これも大事です。潮の干満の影響を受ける場所では、仕掛ける前に一度、大潮の干潮で水位が一番下がる日に観察すると良いと思います。普段は良さそうでも、大潮の干潮になると水がなくなってしまうところがあります。それだとせっかく筒に入ったウナギが死んでしまうので、干潮でもある程度の水位がある場所を選ぶ必要があります。

また、仕掛ける日と回収する日の水位を良く調べておくことが大事です。仕掛けたは良いけど、回収する日に水位が高すぎてずぶ濡れになったり、また、流れが速いところだと、人が流される危険性もあります。天気予報と合わせて、仕掛ける前に必ず水位を確認しましょう。

 

実験データ

では、ここから実験データを公開していきます。
まず、仕掛けた場所は河口から1km以内の石がゴロゴロしているところです。
仕掛けた場所は堰などがないため、潮の干満の影響を受けます。

筒は4つ。

上記の黒い筒2つ。緑の筒2つです。

◆1回目 潮:中潮→大潮、 期間:3泊4日、 雨の有無:大雨の2日後

筒の種類 エサ 仕掛けた場所 ウナギ獲れた?
黒い筒① カツオの頭。 川の中州の流れがあるゴロタ場。 だめっす。
黒い筒② カツオの背骨アラ。 手前のあまり流れの無いところ。 無念。
緑の筒① 生きたカニ4~5匹。 手前の流れのあるゴロタ場。 40cmくらいの1匹。
緑の筒② 生きたカニ4~5匹。 手前のあまり流れの無いところ。 40cmくらいの1匹と20cmくらいの1匹。

・まさかの一回目でいきなり3匹!!水替えついでに小さいウナギを逃がそうと川にいったら大きいウナギも尻尾からにゅるっとクーラーの脇から逃げていきました。ダボとかカワアナゴとか煮たらおいしいのでキープすればよかったけど、やけくそになって全部逃がしました。

 

 

◆2回目 潮:大潮→中潮、 期間:2泊3日、 雨の有無:中日に水が軽く濁る程度の雨

筒の種類 エサ 仕掛けた場所 ウナギ獲れた?
黒い筒① ドバミミズ5匹くらい。 川の中州の流れがあるゴロタ場。 だめだった・・・
黒い筒② ドバミミズ5匹くらい。 川の中州の流れがあるゴロタ場。 無念じゃ
緑の筒① ドバミミズ5匹くらい。 手前の流れのあるゴロタ場。 え・・まさかのゼロ?
緑の筒② ドバミミズ5匹くらい。 流れの無いプール。 まさかのゼロ!

・ミミズはそのままだと逃げてしまうので、台所の水切りネットに入れて、それから筒に入れました。天気予報を確認して、中日の雨は大丈夫だろうという判断で仕掛けてきました。水が薄濁りするくらいだったので、すごい期待していました。結果はウナギ釣り鉄板のドバミミズで一回目を上回るウナギを獲ろうと思ったのですが、まさかのゼロ。黒い筒にもダボとカニが数匹入っていただけでした。回収した筒の中のミミズは溶けてドロドロになっていました。一晩以上の罠設置には向かないエサかもしれません。

 

◆3回目 潮:中潮→大潮、 期間:3泊4日、 雨の有無:なし

筒の種類 エサ 仕掛けた場所 ウナギ獲れた?
黒い筒① スーパーで買った生の芝エビ5匹 手前の流れがゆるいゴロタ場。 だめぽ
黒い筒② スーパーで買った生の芝エビ5匹 手前の流れがゆるいゴロタ場。 黒はむり?
緑の筒① スーパーで買った生の芝エビ5匹 手前の流れのあるゴロタ場。 まだあきらめるな!
緑の筒② スーパーで買った生の芝エビ5匹 手前の流れのあるゴロタ場 エビもだめかよ・・

色々な人のブログやら動画やらを見てると甲殻類がよさそうなので、カニでやってきましたが、カニで連発もしないので、別の甲殻類であるエビを入れてみました。しかし、結果は完敗。死んだエビだとだめなようです。テナガエビを入れてみたいですが、最近数が減ってしまい、なかなか筒の数分手に入れるのが難しいです。

 

◆4回目 潮:中潮→中潮、 期間:2泊3日、 雨の有無:なし

筒の種類 エサ 仕掛けた場所 ウナギ獲れた?
黒い筒① 釣ったハヤ、オイカワ5匹 手前の流れがゆるいゴロタ場。 だめっした~
黒い筒② 釣ったハヤ、オイカワ5匹 手前の流れがゆるいゴロタ場。 もう黒には期待しない・・
緑の筒① 釣ったハヤ、オイカワ5匹 手前の流れのあるゴロタ場。 緑なら入ってるよな?・・
緑の筒② 釣ったハヤ、オイカワ5匹 手前の流れのあるゴロタ場 緑もだめだった

死んだエビでダメなら、ということで、仕掛けたポイントの200mほど上流でハヤやオイカワを釣って、それらを生きたまま筒に入れました。かなり期待したのですが、結果はすべてダメでした。小魚を食べにモクズガニや普通のカニが入っただけでした。黒い筒はかなり期待薄です。

 

◆5回目 潮:中潮→大潮、 期間:3泊4日、 雨の有無:なし

筒の種類 エサ 仕掛けた場所 ウナギ獲れた?
黒い筒① カツオのアラ 中州の流れのあるゴロタ場 どうせダメ
黒い筒② カツオのアラ 中州の流れのあるゴロタ場 やっぱりだめ
緑の筒① 生きたカニ4~5匹 手前の流れのあるゴロタ場。 47cm一匹!
緑の筒② 生きたカニ4~5匹 手前の流れの緩いゴロタ場 こっちはゼロ

一回目に3匹獲れてから空振りばかりで初心に帰ってみましたが、やっと入ってくれました!黒い筒には毎回ダボハゼ、カニ、モクズガニ、テナガエビなどが入りますが、一向にウナギが入る気配がありません。緑はダボハゼなどの外道が入りにくい分、エサのカニがそのままこんにちはすることが何回もあります。今回の動画で料理したのはこの時捕れたウナギさんです。

 

◆6回目 潮:大潮→大潮、 期間:2泊3日、 雨の有無:なし

筒の種類 エサ 仕掛けた場所 ウナギ獲れた?
黒い筒① 生の小イカ4匹 手前の流れの緩いテトラ下 もう君には期待してないよ
黒い筒② 生の小イカ4匹 手前の流れの緩いテトラ下 ってまさかの46cm!
緑の筒① 生の小イカ4匹 中州の流れのあるゴロタ場 入ってなかったOTZ
緑の筒② 生の小イカ4匹 中州の流れのあるゴロタ場 ゼロ!まさかの緑敗北

まさかの黒い筒で46cmのウナギが獲れてしまいました!!傾いているテトラの下の川底との間に挟んだのが良かったのでしょうか。黒い筒にはまったく期待してなかったので、引き上げた瞬間、穴からニュルニュル動いているのが見えたとき信じられませんでした。案外、イカも良いのかもしれません。

 

まとめ

結果をまとめると、一番獲れるパターンは、エサを生きたカニか生の小イカにして、足元の流れのあるところに2泊3日以上仕掛ける、でした。結局、緑の筒でも黒の筒でも中州のゴロタ場では一回もウナギが獲れませんでした。これは中州のゴロタ場にウナギがいない、ということではなく、いるけどウナギの通り道に罠がなかったんだと思います。逆に手前はブロックなどで通り道がある程度制限されているので、ウナギも通り道がある程度限定されているので、罠に入りやすいのではないかと考えています。また、流れの緩い場所でも2回捕れましたが、川のプールみたいな止水域ではありませんので、ご注意下さい。ユルユルとですが流れています。

河川やポイントごとに状況が変わってくるので、一概には言えませんが、他の方のブログや動画を参考にすると仕掛ける場所で捕れる可能性が高いのは「流れのあるところ」というのは共通と言えそうです。

ハプニングもありましたが、しっかりウナギを食べるところまで動画で撮ってみたので、ぜひ見てみてください!

 

こちらは捕まえたウナギの胃の中を調べたときの映像です。

衝撃的なので、閲覧注意です。




タグ

コメントを残す

※メールアドレスが公開されることはありません。