2019年12月27日の仕事終わり。
年末どうしようかな~。とくにやることもないし、お金もないし・・・と、年末から正月の過ごし方を考えていました。手取り13万円はつらいです。
ぼけーと考えていると、ふと二十歳くらいのときに、自転車で房総半島一周したり、東京から箱根まで自転車で往復したりした旅を思い出しました。
そこで、なんとなく、四国を一周したいなぁと思いました。
しかし、季節は真冬。自転車とテントの旅だと寒くて凍えてしまうので、そこで思いついたのが、車中泊をして、宿代を浮かしつつ、四国の観光地を周ろうというプランでした。
それからなんとか準備し、12月30日の大晦日前日。準備し終え、布団に入りました。
目次
1日目 高知県から愛媛県へ
12月31日大晦日の日。四国一周車中泊の旅の初日となるこの日、自分は高知駅にいました。
この高知駅からいよいよ旅がスタートします。
まずは、高知駅前名物の3志士像に挨拶します。
旅の安全を祈願したのち、いざ出発。はりまや橋方面へすすみ、その後56号線をとの交差地点を右折。56号線を一路、西へ進みます。
途中、高知県第2の清流といわれる仁淀川を渡り、さらに西へ行くこと3時間。
釣りキチ三平のアカメ釣り編でも知られたこの川。いつかこの川でアカメを釣ってみたいです。
そして、アカメだけでなく、天然のウナギも釣ってみたいです。
川辺にちょっとの間佇んだあと、四万十川からさらに南下。
めざすは、四国最南端の足摺岬。
向かう途中、ヤシの木が多くなり、植生がだんだんとトロピカルになっていく変化は面白かったです。
2時間ほど走り、ついに足摺岬到着!、と思われましたが、なんと観光バス2台にその他観光客の車で駐車場が満車。
足摺岬を通り過ぎてさらに500mほど行くと、別の駐車場がありました。
見晴らしもそこまで悪くないです。
また足摺岬に戻ると、駐車場が空いていたので、駐車してついに足摺岬に到着。
まずは入口にあるジョン万次郎像に挨拶
ここにはジョン万次郎と足摺岬に関する説明看板も日本語と英語で書いてあります。
ここから進むと、ついに見晴らしのいい展望台に到着。
ここが四国最南端です。
それから灯台にも足を運び、その後、四国88カ所の38番目、金剛福寺にもお参り。
道中、事故りませんように
その後、大月の道の駅の二階にあるCafe&Dining まあるいお月さんでかなり遅いお昼ご飯。
今回の旅の目的の一つでもあるご当地グルメを食べるために寄ったのですが、年末ということで何一つなし。あえなくうどんになりました。
そこから一気に愛媛入りし、道後温泉付近まで着くころにはすっかり真っ暗に。
さすがにうどん一杯は腹が減ります。そして、ご当地グルメを一つも食べてません。
そこでふと見つけた店がこちら
https://gaiyamaru-matsuyama.gorp.jp/
外にメニューがでてたので、めくってみると食べてみたかったご当地メニューが!
さっそく入店し、撮影許可をもらい、ご当地メニューの大洲コロッケとさつま汁を頼みます。さつま汁は本当は大月で食べたかったのですが、年末で閉まっていたので、食べずに愛媛まで来てしまいましたが、まさかここで会えるとは。
大洲コロッケは通常はジャガイモで作るところをサトイモで作ったコロッケで、
サクサクほくほくといった通常のコロッケの食感ではなく、サクサクねっとり、
いった面白い食感でした。
次に頼んだのはがいや丸のシーザーサラダ。
通常のシーザーサラダではなく、真ん中に乗っているのがサクサクの衣で包まれた半熟卵。こういったシーザーサラダは今までなかったので、とても好印象です。ちなみにこれは動画撮るのを忘れていたため、動画には空の器しか映ってません。
そして、最後に頼んだのが、実は足摺岬にいたときに食べたかった漁師飯。
さつま汁
名前だけだと、サツマイモでも入っているのかと思いますが、実はすりおろした魚の
身を入れたもので、ご飯にかけて食べるんだそうです。
これもいままで食べたことがなかったので、ぜひ食べてみたかったんですが、
残念ながら通り道の大月町では年末で開いている店がなかったので、諦めていたのですが、まさか、愛媛県で食べれるとは。
実際食べてみると、魚をすりおろした、とあるので、もとっと山芋みたいにトロ~としてるのかと思いきや、凄い水っぽい。なんか意外・・・。
まずは汁だけ味見してみると、魚風味な豆乳という、微妙な味でした。
大月のほうだとまた違うのかな・・・
夕食のあとは、夜の道を走って噂に名高い道後温泉へ。
途中何回か線路を横断したのですが、なんと一旦停止していたのは、自分だけ。
愛媛の車はみんな原則通過でした。ローカルルールかな?
入口に行ってみると、なんとこの12月31日の大晦日の寒い夜に20人近く並んでる!
さすがにこんなに並んでると風邪ひくので、近くの飛鳥の湯へ。
600円で時間制限付き。
高いな・・・
でも、あの有名な道後温泉だから素晴らしいのだろう、と思ったら横8mの縦4mくらいの湯舟が一つ。
そこに7,8人も入るという混み具合。
これは来るところ間違えたかな・・・。
地元の人はどこに行くんだろう・・・
道後温泉、ほかにも色々とあるんでしょうが、飛鳥の湯は非常に残念でした。
そのまま近くの道の駅、道の駅 風早の郷 風和里で、四国一周の旅、最初の車中泊をします。
ここで問題発生。
夜はゆっくり本でも読んだり、動画編集でもしようと、ランタンを持ってきたつもりでしたが、なんと400km以上走ってきて忘れたことに気が付きました。
結局は夜は今日からずっと即寝です。
2日目 愛媛県から徳島、そして香川県へ
2日目。
寒さで目が覚めました。
家にいるときと同じく、布団からでなければいけない気持ちと布団からでたくない気持ちの狭間で葛藤することしばらく。
8時にようやく2日目をスタートしました。
この向かうは来島海峡大橋。
そんで、途中でどっか開いている店で朝食をとればいいと考えていましたが、甘かった。
今日は元旦だった。
どこも開いてない・・・
自分は旅行とかでは絶対マクドナルドとか、知っている店には入らない主義です。
だってせっかく知らない土地に食べたことがないものがあるのに、あえてそこで知ってるものを食べる理由がない。だったら別に旅行しなくていいじゃん、という話になってしまいます。
がしかし、本当にどこも開いてない。
あれだけ愛媛のグルメを下調べしてきたのになぁ・・・
結局、橋に着くまでにどこに入ることもできず、橋に到着。
階段を登った先の展望台から見た大橋はすごい迫力でした。
車の大きさと比較すると橋がいかに巨大化よくわかります。
Blame!のメガストラクチャーを思い出しました。
二瓶先生、続編待ってます。
来島海峡大橋を後にして、10時ごろになると猛烈に腹が減ってきました。
しかし、やはりあの加計学園のある今治市の市内を走り回ってもローカルな食事ができるところは見つからず、ついに最悪のコンビニ飯になるかと思いきや、目の前にイオンが。
結局、イオンでの朝食となりました。
イオンでの朝食のあと、一気に香川県の豊稔池堰堤まで行ってアーチ形ダムを見てこようかと思ったのですが、釣り人が火に飛んで入る虫のように引き寄せられる店、タックルベリー新居浜店が通り道にあるとやはり見過ごせないのが釣り人。
新居浜店で結局3000円近くルアーを買ってしまい、時間も2時間近く消費してしまいました。
ということで、予定変更。急遽、徳島県へ入り、祖谷渓のかずら橋を渡りに行きました。
以前から噂で聞いていた、かずらだけで作られた橋。
昔の人が川を渡るためにかずらで掛けたと言われる橋がどれくらい耐久力があるのかぜひわたってみたかったのです。
ということで、3時近くになってかずら橋到着。
その手前の駐車場代で400円も取られて落ち込みますが、念願のかずら橋。
ワクワクしながら行くと、目の前に看板が・・・
大人一人550円
橋を渡るのにお金を取るのですか・・・・
まぁ、しょうがないか・・・先人の知恵の結集して作られた100%天然素材の橋。
550円払ってでも渡る価値はあるだろう。
に、しても・・・・
一度に多くわたりすぎじゃない?
てっきり、一人ずつとか何人まで、とか人数制限を設けているのかと思いきや、みんなどんどん渡ってる。
大丈夫かな・・・
自分もわたり始める。
橋の根元に巻かれたかずらが武骨な印象を醸し出し、かずらの強度を印象付ける。
たしかに、これだけ巻いてれば大丈夫かな。
と、前のおばちゃんの慎重な足運びに合わせて、色々写真を撮ったり、動画を撮ったりしていたのだが、うっかり、見てはいけないもを見てしまった。
茶色のビニールでコーティングしたワイヤー・・・・
いくらなんでも、やはり完全に自然のもので作るのは安全の観点から言ったら、無理なのか・・・
まぁ、そうですよね。人数制限すら設けていない時点で気づくべきでした。
なんか、骨組みにすべてワイヤーが使われていると思ったら、一気に冷めて、周りの人と一緒にソロソロと渡るのがあほらしくなったので、どんどん追い抜かして渡る。
はぁ・・・・ワイヤーでできた吊り橋の上にかずらをかぶせただけだったのか・・・。
非常に残念。
だが、実はもう一つ行きたい場所が近くにある。
それが「小便小僧」
ネットで見ると、大きな観光名所にはなっていないようだが、なんでも断崖絶壁のところに小便をする小僧の像が建っているとか。
なんかこういうユーモアのある考え方は好きです。
ということで、地震が起きたら一発で崖崩れで道がなくなるだろうな、という崖沿いの道を進んで、小便小僧を見に行ってきました。
現場に到着すると、1月1日だというのに、先に2台も止まってる。
結構人気のスポットなのかなぁ
実際近くで見てみると、小銭が投げ入れられている。
そして、実際見てみると、ネットの写真よりもはるかに崖っぷちで小便していることがよくわかった。
これをここに選んで建てた人、センスあるなぁ。
芸術的な像とか、石碑とか、そんな堅苦しいものではなく、ションベンする小僧ですからね。
しかもこの高さ。
かずら橋で落ちたテンションも小便小僧でそこそこ回復しました。
この後、本当は父母ヶ浜に行く予定でしたが、時間的にかなり厳しそう。
ですが、今日中には観音寺市には入りたい。だってうどんが食べたいから。
なので、このまま徳島県から香川県へと走ったのですが、途中に予定変更で断念した豊稔池ダムがあることが判明。
なんとかそこまで行くことに。
そしてついた豊稔池ダム。
もうすでにかなり暗いです。
ダムというので、かなり水があるのかと思いきや、ダムの裏側には底に小さい水路があって、そこにしか水が流れていませんでした。まんのう池など干ばつ対策で有名な香川県。なるほど、ダムがこの水量じゃ、水不足対策は必須ですね。
下まで降りてみました。
完全に真っ暗だけど、ダムにかかる月が綺麗。
ここに立ち寄った目的はダムを見るのもありましたが、釣り可能で魚がいるようだったら、釣りする目論見だったのですが、まあ、見事に外れました。ダムの裏も表もここまで水量がないとは。
ウロウロしていたのですが、真っ暗なダムに自分ひとりしかいない状況が段々不気味になってきて、怖くなったので、滞在時間は5分ほどで車へ戻り出発。
今度はもっと明るい時間に来たかったです。
さて、山道を走ること少し。
観音寺市に到着しました。
なんだか街の明かりを見るとほっとします。
元旦から開いている店がないかと車を走らせますが、
なかなかありません。
ないまま観音寺駅に到着。
駅周辺ならどこか飲み屋でも開いているだろうと思い、車で駅周辺をグルグル回りますが、開いている店がない・・・・
しかし、走り回ること30分。ついに一軒見つけました。
それがこちらの「一亭」さん。
http://kanonji-kankou.jp/stay/02/003.html
外見から内装まで、お財布へのかなりのダメージを想定していたのですが、
夕食セットが1000円ちょっととお手頃なのに驚きました。
そして頼んだのがこの料理。有明1000円
感想を一言。
全ての皿、小鉢が素晴らしかった!!!
1000円のセットメニューでしたが、すべての料理が本当に丁寧に作られていて、最後にデザートのゆずゼリーを食べる前なんか、まさかデザートまで手作りなのか!?と、恐る恐る食べてみたらやっぱり手作りだった。
そして、特に素晴らしかったのが、「豚汁」!!
そう、あの豚汁。自分だって何回も自分で作って、豚汁うめーって食べてます。
が、ここの豚汁は自分が今まで食べた豚汁の中で一番おいしかった!!!
絶対にまたここへ食べに来たいと思います。
元旦からやっていた「一亭」さんの駐車場を出て、次は温泉。
近くの空き地に車を止めて、カーナビとスマホで開いている温泉を探す。
そこで見つけたのが、たからだの里環の湯。
評価も高く良さそう。
http://www.takaradanosato.co.jp/hp/tamaki/index_t.htm
よし、さっそくこの空き地から車を出して現地へ向かおう、とその時でした。
美味しい晩御飯の後で気が緩んでいたのでしょうか?
空き地から車道に出る瞬間、大きく車が上に跳ね上がり、その瞬間マニュアル車のクラッチがはずれ、エンスト。いきなりのことに混乱して、ブレーキを踏むことすら忘れ、そのまま、車が車道に出るかと思った瞬間に、車の底から「ガリッ!」と何かに擦れた音が聞こえた瞬間、また車体が突然跳ね上がり完全に車道に直角に飛び出しました。
「!!!!!!????」
元旦の20時くらいで、道路に他の車が全く走っていなかったのが幸いしました。
とにかく、エンジンを再始動して、別の空き地に車を止めます。
何があったかいうと、空き地から車道に出るとき、目の前にあった歩道の縁石が完全に見えておらず、人の歩くスピードくらいで、縁石に突っ込んで乗り上げた、ということです。前輪が乗り上げた時に一気に車体が突き上がりパニックになり、ブレーキを踏まずにそのまま前進。後輪も縁石を乗り上げ、そのまま乗り越えました。
路上に部品が落ちていないかとか、擦ったところからなにか液体が漏れてないかとか、
色々心配しましたが、素人に全く判断できず。
とりあえず、まっすぐ走るし、ブレーキも効くし、ギアも変えられるので、
たからだの里環の湯へ向かいます。
結果、温泉はものすごく良かったです。
料金は520円。ロッカーもついているし、浴槽もいくつかあるし、客もそこそこ。休憩室で横にもなれるし、食堂も併設。風呂入って、食事して、休憩室で横になって休めて・・・・最高じゃないか。
道後温泉がすごい不満だったので、かなり満足した温泉施設だったのですが、縁石に乗り上げたことが心配で、心から安らぐことはできませんでした。
とりあえず、車に詳しい友人に相談して、次の朝に擦ったところからなにか漏れてないかチェックするよう言われ、2日目終了。
※後で車に詳しい友人に聞いたり、整備士の方に見てもらったところ、ガリっという音は、後輪の間にあるディファレンシャルギアが縁石に擦れた音ということが分かりました。そして、検査してもらいましたが、全く問題ありません!と太鼓判を押してもらいました。
3日目 香川県から徳島県、そして高知県へ
さて、3日目の朝。
ドキドキしながら、車の下を覗いてみると、なにも漏れてない!良かった。
一安心したところで、まずはガソリンスタンドへ行って、燃料を補給。
そして、香川県の西の海岸、父母ヶ浜へ。
ここは夕方になるとウユニ塩湖のように見えるということで、本当は2日目の
夕方に行きたかったのですが、まぁ、しょうがない。
遠浅の砂浜が広がり、確かに夕焼けが反射された潮だまりがウユニ塩湖の
水たまりに似てるな、と思いました。
父母ヶ浜を最後に香川を出て徳島に再度入る予定ですが、実はまだ香川に来て
うどんを食べていない!
ということで、通り道にあったうどん屋さんに入ってみました。
本当は、善通寺にある有名店とか下調べはしていたのですが、時間がなくていけませんでした。
うどんのほかに色々と頼んでみました。
店の名前自体はあまりネット上でも見たことはありませんでしたが、以前、東京で食べたフランチャイズの店とは麺の弾力、コシ、なめらかさ、香りなど比較にならないほど美味しかったです。
多分、香川はどこのうどん屋でもアタリなのかな・・・
まだ香川発祥のうどん屋さんはこれまで何店舗か食べたことがありますが、個人的にはいまのところハズレはないと感じてます。
やっとうどんを食べた後は、いよいよ世界三大潮流にも数えられる鳴門の渦潮です。
子供のころから知っていましたが、実際には一回も見たことがなかったので、ぜひ目の前で見てみたかったのです。
ところが、そこへ行く前から絶景は始まっていました。
渦潮観光船への乗り場へ向かう途中の駐車場からです。
海に浮かんでいるのは最初は船かと思いましたが、ビデオカメラで拡大してみると、イカダでした。
イカダ釣りとか盛んなのかなぁ・・・。
そして、その場所から渦潮がある方角を見ると、海面に白い筋が・・・。
あれが渦潮か。
その後、大塚国際美術館に間違えて入ってしまったりしたものの、
大塚国際美術館
無事に観光船の発着所まで到着しました。
早速チケットを買おうとすると、どうやら船は2種類あるらしく、一つは大きい船、ワンダーナルト。
大人1800円、子供(小学生)900円 予約必要なし。
もう一つは小さめだけど、船底にガラス張り部分があり、海の中が覗けるような使用になってる船、アクアエディ。
アクアエディの方が高いです。
大人2400円、子供(小学生)1200円 予約必須
お金ないし、実は潮どまり寸前の時間帯なので、渦巻いているところ見れなかったら高い運賃ももったいないので、ワンダーナルト 1800円で行きました。
乗客は自分入れて10人ほど。
やはり渦が巻かない時間帯は客も少ないです。
船に乗って走ること十数分。
鳴門大橋が見えて来ました。
そして、渦っぽいのも見えてきました。
うん、渦っぽい・・・。
最初は他の観光船の引き波かと思いました。
しかし、渦が多い海域にやってくると、それなるに渦巻いている海流も見れました。
おお、たしかに渦を巻いている。
それに海なのに、流れがまるで川の中流域くらい荒い。
たしかに、風が強い日でも海はこういう荒れ方はしないな。
潮どまり30分前くらいでしたが、そこそこ渦が見れて安心しました。
今度来るときはちゃんと大潮の一番潮位が動く時間帯を狙っていきたいと思います。
鳴門の渦潮を後にして、ここから一気に室戸岬まで南下します。
途中すごい行列が並んでる道の駅や、四国巡礼23番札所の薬王寺など猛烈に混んでるところを通過し、「もうお昼だし、もうちょっと空いてるところ、人ごみの少ないところで昼飯を・・・」と願っていたら、室戸岬までたどり着いちゃいました。
車を運転しながらだったので、チラ見程度でしたが、徳島県と高知県東洋町の境あたりの海域は海岸線が釣り人にとってとても良い感じでした。磯あり、砂浜あり、堤防あり。河口あり。
この4つの要素がぎゅっと凝縮されたような場所でした。
ここは今度戻ってきたときに釣りメインでこよう。
そして、室戸市に入ってから室戸岬までの海岸線の一本道。
最高でした。
自分は車とかは機能性や価格重視だし、「高いスポーツカーに乗って趣味がドライブ」、という人の気持ちは今までわかりませんでしたが、この道を走った時に趣味がドライブ、というのも一理あるな、と思いました。山から急こう配で海へと刺さる山の端と海とのコントラストがはるか彼方まで続き、ほとんど信号のない綺麗に舗装された道・・・
ドライブが趣味の方、徳島方面から室戸岬までの海岸沿いの一本道は非常にオススメです。
とくに夕焼け時の情景は心に残ります。
まずは海岸を散策してみます。
なかなか地磯から釣りをするには良さそうな場所です。
冬のメジナとかいいかもしれない。
しばらく散策していると、海に沈む太陽をバックに男女のカップルが。
撮らせてもらいました。
室戸岬。
解放感や人の少なさ、夕方の美しさで、個人的には足摺岬よりも好きになりました。
※基本的に人が少ないところが好きです。
海岸からふと山を見上げると、灯台っぽいのがあります。
あそこから見る景色はさぞ素晴らしいに違いない・・・・・
早速行ってみました。
登山道入り口には20分の文字。
よし、ならちょっとペース上げれば15分くらいでついて、5分いて、また降りてくれば暗くなる前にここへ戻ってこれるだろう・・・・というのは甘かったです。
案の定、急な階段でゼーゼー息が切れました。
途中、休憩所のようなところがあったのですが、なんか不気味だったのと、どんどん日が落ちて、真っ暗になってきたので、休憩せずに通り過ぎました。
ん?帰りもここ通るのかな? ・・・・・やだなぁ・・
そして、本当に20分後くらいにやっと階段を上り終えました。
ところが、目の前にあるだろうと思っていた灯台が見当たらず、その代わりになんかお寺がありました。
お寺に書いてある文字を見ると、なんと四国霊場第24番札所の・・・・
札所の・・・・
札所の・・・
最御崎寺・・・・・・・ なんて読むんだ?
さいぎょさきじ?
さいおんざきじ?
「ほつみさきじ」と、読むそうです。
よめん・・・
なんか図らずしも車でお遍路しています。
ひとしきり見てから、境内をまわり出たところ、右側に細い下り坂を発見。
あ、もしかして・・・
そして、最御崎寺を見てたので太陽はすっかり海に沈んでしまっていましたが、
そのアフターグロウに照らされた海と空の色がなんとも言えず美しく、思わずため息が出てしまいました。
ここに来て良かった
渦潮観光船に着く前の絶景といい、室戸岬の夕焼けといい、今日は多くの絶景に出会えた日でした。
絶景に会えたのはよかったのですが、山頂に予定よりも長くいたせいで、
帰り道は完全に真っ暗に・・・
動画では完全真っ暗ですが、実際はスマホのライトで足元はなんとか照らせている状況です。
もうね、夜の山道の一人歩きほど怖いものはないです。
あちらで「ガサッ!」、こちらで「ガサッ」
って音が鳴るたびに、ビクッとなる。
しかも24番目の札所がある霊場ですよ、霊場。
霊! 幽霊の「霊」!
もうね、振り返ったら、そこに白い着物の女性とかが立ってそうで恐ろしくて振り返ることも出来ず、とりあえず足をくじかないように気を付けながら、降りてきました。
足を挫いて機動力を奪われたら、幽霊から逃げられないからね!
十分後。
無事に降りてきました。
あ~、怖かった・・・
そして、汗だく。
行きの登りでかいた汗もありますが、冷汗の方が若干割合高めです。
車に戻ってきたけど、幽霊もいっしょにお持ち帰りしてて、よくある、バックミラーで見たら、車内に長い髪の女性が乗っていた!なんてことにはならないよね・・・
と、最低限の安全確認だけしつつ、まずは温泉さがし。
すぐに明星というホテルが見つかり、そこの海洋深層水を使った温泉へGO。
お風呂は基本的に温度が低く、家族連れの子供でも入りやすいと思いますが、44度くらいがちょうどの大人には物足りないかも。
露天の海洋深層水風呂は足がふわ~~~と浮いてくる不思議な感覚でした。
そんでもって、肌がピリピリするので、長時間はオススメできません。
500円でした。
さっぱりと汗を流した後は晩御飯。
徳島からここに来るまでに、人の少ないところ、人のすくないところ、と狙っていたら昼ごはんを逃してしまったので、かなりハラヘリです。
スマホで検索してみたところ、一軒ちかくにローカルなものを食べさせてくれそうな店がありました。
去年の夏からスマホ使いだしたけど、やっぱリスマホは便利だなぁ。
お店は サンフィッシュまんぼう。お店と宿を経営してます。
店に入って女将さんにご当地メニューを頼んでみました。
それがこれ。
キンメダイとハガツオの刺身、イノシシ汁、寒サバの塩焼き、マンボウの串揚げ、
そして裏メニューで通常は出せないという、マンボウの肝味噌炊き
ハガツオって食べる機会があまりなかったですが、本当においしいです。
脂の乗りも歯ごたえも本カツオに劣りません。
キンメダイもおいしかったですが、ハガツオの方が個人的には好きでした。
イノシシ汁は地元の猟師さんからもらったものだそうですが、血抜きが完璧で全く臭くありませんでした。
寒サバの塩焼きも夏の痩せているサバに比べ、格段に脂が乗っていて非常に美味。
そして、マンボウの串揚げ。サクサクの衣にプリプリの白身がまったく魚を感じさせず、非常に柔らかい若鳥の胸肉のような食感でした。これが魚ってんだから不思議。
そして、裏メニューのマンボウの肝味噌炊き。
マンボウの肝と酒、砂糖、醤油のみで水を一切使わずに作るため、大量のマンボウの肝が必要な料理。
非常に濃厚なマンボウ肝のコクと深みのある味にマンボウ肉がよく絡み、得も言われぬ珍品でした。
本当はここで地酒でも飲みたいところだけど、まだ車中泊場所についてないので飲めません。残念。
晩御飯を終え、適当な場所を見つけ、この旅最後の夜を迎えました。
4日目 高知の室戸岬から高知市へ
朝。
とりあえずは車の下を覗いて、デファーのところからなにか漏れてないか確認します。
漏れてない。良かった。
気づいたのですが、愛媛の道後温泉、香川の観音寺市と車中泊してきて、高知県室戸岬の車中泊が一番暖かったです。
一日目と二日目はあまり寝れませんでしたが、最終日はぐっすり寝れました。
最終日の朝はまずこの88か所の元を作った空海さんのお家と修行場所に行ってみます。
御厨人窟(みくろど)。左が空海さんのお家。右が空海さんの修行場所
内部
この神明窟から海を眺めたところ、空と海が見えたから空海と名乗るようになったそうです。
以前、落石があったそうで、ヘルメットが善意で貸し出されています。
室戸市の生涯学習課さん、ありがとうございます。
この後は、昨日晩御飯を食べたサンフィッシュまんぼうさんで朝食。
小鉢のマグロの胃の酢味噌和えが独特の食感で美味しかった。この後、コーヒーがついて700円
朝食の後は、前からウワサに聞いていて、ぜひ今回行ってみたかった場所。
さっそく中に入って、大人一枚600円を買う。
中はほかの水族館にない、元小学校だったからできる展示物などがたくさん飾ってあり、
イカスミでかいた書道なんかも面白い企画だった。
取り合えず2階に上がったのだが、上がってみていきなりびっくり。
廃校前は生徒たちが並んで手をあらっていただろう手洗い場がイセエビやそのたカニや貝などとのふれあいコーナーになっている!
ここのイセエビ全部お持ち帰りしたい。
先を進むと、円形水槽にウミガメやサメ、ホウボウなど地元でとれた魚や動物が泳いでいる。
説明の張り紙もくすっと笑わせてくれるような表現もあり面白い。
そして、ここの見どころはやはり、屋外に設けた25mプールの利用方法。
ここを大きな水槽に見立てて、魚やサメ、海亀などを放しています。
この内容で大人一人600円!
通常の水族館よりも安い!
しかもびっくりしたのが、スタッフのほとんどが20代、30代の若者。
動物園や水族館で客が目にする場所にいるスタッフは若い傾向がありますが、なかでもここの水族館はそれが群を抜いているように感じました。この若いパワーで、廃校水族館を通してどんどん室戸地域の活性化に頑張ってほしいです。
ほかにもこんなのいました。
廃校水族館を後にしたら、一気にスタート地点の高知市まで戻ります。
途中、すごくきれいな砂浜がありましたが、道路が気持ち良いくらいに流れていたため、一旦停止して、写真を撮ったりすることもできませんでした。
また、高知市まで運転してわかりましたが、高知市から室戸岬って近いんですね。2時間かかりませんでした。
高知市入りしたあと、まず向かったのは桂浜。
しっかりお参りもしてきましたよ。
ちなみに、海に近づき過ぎたり、波打ち際に入ったりすると、「入らないでください~」
と、放送が流れます。
そして、ここまで来て見逃せないのが、桂浜水族館。
桂浜の目の前にあります。
なんといっても見どころはこれ!
そのほかにも幸運をもたらすと言われる斑模様のウナギ
オオニベなどの魚に, 釣り人の天敵である憎たらしい魚、ハオコゼ
などもいました。
珍しい物では、
クジラのおチン○ン3.0m
各魚の頭蓋骨の標本などもありました。
フグのこの歯ならワイヤー以外なんでも切るだろう。
また、最近の動物園や水族館などの傾向で、面白い説明文も
あちらこちらにありました。
例えば、こんな亀とかでしょうか?
個人的に非常に興味深かったのはこれ。
胎生に3種類もあるとは知りませんでした。
勉強になりました。
アシカショーなどもあったようですが、時間がなかったので今回はパス。
大人一人1200円でした。
桂浜水族館を出た後、またタックルベリーに行き、ルアーを買ってゴールの高知駅へ。
1月3日。
ついに四国一周車中泊の旅の旅も終わりました。
途中事故ったりもしましたが、なんとか五体満足で帰ってこられました。
そして、この旅を始めてから、まだ高知のカツオのたたきを食べてないことに気が付き、最後のお昼ご飯をカツオの塩タタキで締めました。
カツオのタタキはタレ派でしたが、塩で食べてみると、断然塩の方が旨かったので、いまでは塩派です。
それでは映像どうぞ!
訪れた観光地と食スポットまとめ
高知県
足摺岬
四万十川
桂浜
桂浜水族館
室戸岬
室戸廃校水族館
御厨人窟
神明窟
38番目札所 金剛福寺
24番札所 最御崎寺
大月まあるいお月さん:うどん
くつろぎの里 庄や:カツオの塩タタキ
サンフィッシュマンボウ:マンボウの串揚げ、ハガツオ&キンメ刺身、マンボウの肝味噌炊き、寒サバ塩焼き、マグロの胃の酢味噌和え
ホテル明星:海洋深層水温泉
愛媛県
来島海峡大橋
がいや丸:さつま汁、大洲コロッケ
イオンスーパー:ベーカリーのパンと惣菜の煮タコ
道後温泉:飛鳥の湯
香川県
父母ヶ浜
豊稔池アーチダム
まるやうどん2代目:ぶっかけうどん、とり天、磯辺揚げ
一亭:オリーブハマチの刺身、激うま豚汁、揚げ出し豆腐、など
観音寺市:環の湯
徳島県
鳴門の渦潮
祖谷渓
祖谷のかずら橋
祖谷の小便小僧
個人的絶景ランキング
1位
渦潮を見に行く途中の瀬戸内の景色
息をのむような光り輝く内海に浮かぶ無数のイカダ。
こんな光景が途中にあるなんて、まったく予想していませんでした。
2位
室戸岬の浜からの夕日
人間が映る写真はあまり好きではないのですが、
これはすごいお気に入りです。
3位
室戸岬灯台からの夕焼け
夕日の残滓が凪の海と穏やかな空を照らし、風景が心の中にすっと入ってきて、
自然に肩の力がぬけるような、ため息がでるような風景でした。
個人的食事ランキング
1位
観音寺市、一亭の豚汁
もうね、ダントツです。
ここまで旨い豚汁は食べたことがありませんでした。
豆乳を使っているのかと思うほどクリーミーで、尚且つ豚肉の風味と味噌の風味が
丁寧に混ざり合って非常においしかったです。お味噌は地元の白みそだそうです。
料理もさることながら、撮影を快く許可してくれた板前さん(元旦にどこの温泉が開いているのかも調べてくれました)
や料理を運んでくれたスタッフの人たちもとても良い人たちでした。
2位
室戸岬、サンフィッシュマンボウ、ハガツオの刺身
秋は脂ののった戻りガツオですが、冬はやっぱりハガツオです。
ハガツオってなかなか食べる機会がなかったのですが、食べて正解。
脂がのってて、とても美味しかったです。
食べる機会があるのなら逃す手はありません。
3位
室戸岬、サンフィッシュマンボウ、マンボウの肝味噌炊き
まさにご当地メニューです。
高知県はよくマンボウが取れるそうで、ここ室戸は特にマンボウを食べる文化があるそうです。
この料理は、キモは火にかけると量が少なくなってしまうため、キモが大量に手に入ったときでないと
作れないそうです。水は一切使わないため、量は少ないですが、高価な一品ですが非常に濃厚でコクのある
味が楽しめました。
残念だった観光地ランキング
1位
かずら橋
残念だった理由は、茶色のビニールテープでコーティングされたワイヤーを見つけてしまったことに尽きます。かずらだけで作られた橋を渡りたかったのに・・・・
2位
道後温泉本館
名高い道後温泉。
一度は入ってみたかったのですが、まさかの大晦日にこの込み具合とは思いませんでした。
後で聞いた話ですが、本館はいつもこんな感じだそうです。二度と行くことはないかな
3位
道後温泉 飛鳥の湯
600円もするのに、8mx4mくらいの湯舟が一つ。
そこに10人近く入ってました。
当然足も伸ばせず・・・。
道後温泉は残念でした。
今回の旅の経費
ガソリン代、観光地の駐車場代、食事代、入場料等、神社でのお参りに使った小銭等
すべて計算して、
四国一周経費合計 36401円
でした。
そして走行距離は
行く前
3960km
行ったあと
5088kmでした。5088-3960=1128
4日間で 1128km 走りました。
今回、観光地を巡りつつ、ご当地メニューを食べることもでき、
事故を起こしたりもしましたが、他人を傷つけることもなく、五体・車体満足で旅を
終えることができました。
地元の人の優しや暖かさにも触れ合えた非常に有意義な旅でした。
これからも年に一回くらいは車中泊の旅をしていきたいと思います。
はじめまして。ユーチューブもいつも楽しく拝見させて頂いています。こちらの四国一周の記事の写真ですが、多くが上下が逆さまに表示されてしまいます。一度ご確認したほうがよろしいかとコメントしました。ブラウザはChromeです。余計なおせっかいですいません。
余計だなんてとんでもないです!
ご指摘ありがとうございます。写真が多いので徐々に修正しつつ、アップしてなかった写真とかも出していきたいと思います。
ありがとうございました!