150円の刺身で豪華漬け丼を作ってみた

魚料理

2020.01.19




※この漬け丼はスーパーで加熱用として売られているものを個人の判断で生食しています。
加熱用を生食することを奨励するものではありません。また本件を真似して死亡を含む食中毒またはその他疾患を動画視聴者、および本記事読者が起こしても動画投稿者または本記事執筆者は一切責任を負いません。

近所にスーパーがあるのだが、よく午前中に鮮魚コーナーへ行くと、前日の売れ残った刺身が、加熱用としてひとパックにまとめられて、格安で売られている。

この加熱用。昨日までは生食用だったもの。しっかりと冷蔵された状態でスーパーが夜10時に閉店した時から朝の開店まで11時間しか経っていない。釣り人の間ではよく知られていることだが、釣ったばかりの魚というのはコリコリしているが、まだ身が熟成しておらず、アミノ酸があまり多くないため、旨みの観点でいうと今一つだ。
そこで、3枚におろした状態でしっかりと水気をふき取り、密封したうえで冷蔵庫で3,4日ほど寝かせると、タンパク質がアミノ酸に分解されてすごくおいしくなる。自分は怖くてできないが、中には一週間寝かせるひともいるほど。その時間は単純に計算して24x7=168時間。3日でも72時間。

スーパーで売ってるこの加熱用は海で漁獲されてから、その日に処理され、店頭にならび、売れ残り、適切に冷蔵され、その次の日に加熱用になる。その間約30時間。

これを生食できない道理がない。
しかも、量は3倍くらいになり、価格は3分の1
これを買わない道理もない。

つまり、150円で!ある程度熟成された刺身がたらふく食える!ということになる。

 

今回、これを3パック買ってきた。(さすがに買い過ぎた)

海鮮丼

これにプラスして、ネギやシソ、ミョウガなど薬味を買い足しいよいよ調理開始。

作るのは豪華漬け丼。

150円の加熱用にはソウダガツオのたたき、生カツオ、ブリ(腹身!)、ハガツオ、イサキ、カンパチなどなどてんこ盛りだ。

これらをわさび醤油にショウガをすりおろしたタレに順番ずつ漬け込む。そして、8時間おきくらいに上下をひっくり返しながら冷蔵庫で次の日まで熟成。

次の日。
炊いた米に酢を掛け、風を送りながら混ぜて冷ます。

そして、その上からみじん切りにした小ネギ、ミョウガ、シソを掛ければ出来上がり。

海鮮丼
これで150円!!

あまりに刺身の量が多すぎて、全部乗らなかったので、生カツオ、ソウダガツオのタタキ、カンパチ、マダイを載せてみた。それでも超豪華。
店で食べたら絶対に千円はする。これが150円とは。

さっそく食べてみると、醤油に浸していたため、それぞれ刺身の甘味がよく感じられ、
とてもウマイ。薬味がアクセントになり生臭さもなく、酢飯との相性もばっちり。

中でも一番旨かったのはソウダガツオのタタキ。
鮮度が落ちるのが早い魚であるため、たいていは表面を炙り、タタキの状態になって売っている。
冬に本ガツオ以上に脂が乗り旨くなるこの魚は醤油に漬けることにより、
本来の身の甘さと脂の乗りは言うに及ばず、炙った部分が深いコクとなり、
ほんと、おはだけしそうなぐらい旨い。
真冬にソウダガツオが釣れる機会があったら絶対行くと思う。

 

ということで、売れ残りの刺身にひと手間加えて、激安豪華海鮮丼ぶりを作ってみました。




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