こんなドブ川にまさかこんな魚がいるとは!!!

カナダで釣り

2018.11.24



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家から歩いて15分ほどのところで、住宅地の
間を流れる小川がある。

 

住宅地を流れている時点で清流であることはないので、
まぁ、ウグイ、オイカワ、その他ハヤとかなんかその辺の
魚でもつれればいいかと釣りに行ってみた。

 

現地で地面を掘ってエサのミミズを10匹ほど確保。

 

上から見ると結構綺麗そうな川だが、下に降りてみると、

 

クンカクンカ・・・

 

なんかへドロ臭いぞ・・・

 

手前にも白いビニール袋と思われるゴミが漂っている。
ヤンキーなんかが夏はここに溜まるんだろうか。
橋の下の壁は落書きが目立つ。
それにお約束の缶ビールやガラス、衣類などのゴミ。

 

きったねぇ・・・

 

まぁ、でも日本の川の中流域も場所によればこんなもんか。

 

早速、3mの渓流竿に玉浮きと板オモリ、キス針の7号を
セットし、エサのミミズを付けて流してみる。

 

水深は30㎝~40cm。

 

魚は見えない。

 

うーん。

 

11月は遅すぎたか。

 

なにもこない。
餌もとられないし、こりゃ今日はボウズかと思ったとき、
下流に下水が流れている場所を発見。
その下がちょっとした1mくらいのプールになっている。

 

お!こりゃ、魚の顔が見れそうだ。
早速ミミズを投入。

 

上から流れてくる下水の水流でウキがきりきり舞い
になるが、それでもなんとかアタリが取れるくらい
にはウキが確認できる。

10分・・・

20分・・・

 

まったく反応がない。。。

 

どういうことだ・・・
こんなおいしいところに魚がいないとは。

 

首をかしげていたその時、この住宅地の流れる
へドロ臭くて小汚い川にはとても似つかわしくない
魚が視界を横切った。

 

体長は60cmほど。川幅3mで水深は30㎝程しかない。
こんな川にいる60㎝の魚。

 

そう、サーモン!

 

ドブ川に紅鮭が泳いでる!!!

 

こんなところにサーモンがいるのかよ!!??

サーモン・・・・鮭

鮭といえば、日本では北海道が有名で、毎年、
北海道や新潟、東北の河川などでは遡上時期に合わせて
調査と称して人数限定で釣りによる遡上調査が行われている
あの鮭である。

 

個人的なステレオタイプなのだが、鮭は水のきれいな
ところに遡って産卵するという認識がある。

 

そのため、大都会バンクーバーの、しかも住宅地に
流れるどぶ臭い川にサケが上っているとは思いも
よらなかった。

 

 

英語ではSockeye salmon だったかな。
その後も一匹ずつではあるけれども遡ってくるくる!

 

ここで見た鮭はほとんど上流へ登っていき、どうやら
ここでは産卵しない様子。

 

ただこれだけの数が上ってきているとなれば、ここで
世代交代の儀式が行われているのは間違いないだろう。
その証拠に上流からかなり疲れた感じのオスのシロザケが
流れてきた。

 

かなりお疲れの様子で流れの中でなんとか同じ位置を
キープするのに精一杯といった様子だ。
その鮭をドアップで撮影してたらさすがに逃げられて
しまったが、モリなどを持っていれば確実に捕らえること
ができていたと思う。

 

そして、目の前に魚がいたとなれば釣ってみたくなるのが
釣り師である。

 

しかし、良く聞く言葉がある。

 

格言「産卵前のサケは釣れない」

 

本当に釣れないのか。

 

自分は東京出身で周りに鮭が泳いでいる環境なんぞ
今が初めてである。これはその格言を試す千載一遇の
チャンスではないのか。

 

たしか、遡上調査で釣りをしていた人は赤いタコベイト
とかに赤いイカタンをさして釣ったりしていたような
記憶がある。

 

道具を確認

 

・・・・・・・そんなものはぁない!

 

じゃあ、あるもので試すしかない。
上記の遡上調査で使っていたエサに関して共通することは
ずばり「赤色」である。

 

赤色のルアーは持っていないが、ミミズは「赤」である。
よし、ミミズ、いってこい!

 

浮きを付けて鮭のとどまっているところに流す。

 

 

流す
流す
何度も流す。

食ってこない。

そのうち仕掛けがそこに引っ掛かり、ウキがちょうど鮭の
口先に漂うような感じになってしまった。

 

ウキも赤オレンジに塗られてるし、これは来るかも!

 

「食え!くえ!クェー!」

 

はい、当然食うわけありません。

 

その後は、オレンジ色のスプーンや頭がオレンジ色だけど
体の部分が白いミノー、目だけ赤い緑色のポッパー、
とにかく、一部分がオレンジ色だったり赤かったりするもの
はすべて試しました。

 

なにも食わねぇ・・・・・

 

すべて無視。

 

最終的には警戒して一気に5mくらい上流へ登っていく始末。
完敗です。

 

ちなみに、私はフレッシュウォーターライセンスを持っている
ので、鮭は狙ってもいいのですが、仮に釣れたとしても
キープはできません。キープするにはスタンプが必要となり、
それによって一人当たりがキープできる年間のサケの数が
制限されています。

 

そして、釣り終えて、ふと気が付くと、ボウズでした。笑

 

引っ掛けて釣れよ!

 

という意見もあるでしょうが、川の流れもあり、また対象も
動いているので、なかなか口にひっかけるのが難しい状況
でした。それ以上に釣り人の腕が目も当てられないほどひどい
ものなので、間違えて心臓部分にひっかけたりして、リリース
不可能になってしまうと、ライセンス上持ち帰ると違法になり
日本人の顔に泥を塗りかねないので、やっぱり、ひっかけ釣りは
できませんでした。

 

鮭がいるのを知っていれば予め一匹分のスタンプを買っておいて
メスのさけをつって、「ご飯よりイクラが多いイクラ丼」を作って
やろうと画策していたのですが残念。

 

そんなんで、結局一匹も魚は釣れませんでしたが、
どぶ川にもサケが上るということを知ることができた、とてもいい経験でした。

 

 



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