コンクリートの浅い水路でなぜ大物が釣れるのか

釣り

2021.10.14





水路で釣り

普段は水深が10cmくらいしかなくて、水も澄んでて、両脇も底もコンクリートで固められてて、岩や倒木などもない水路。

普段は当然、魚もなにもいませんが、雨が降ると別です。
下流からどんどこナマズが泳いできます。

なんでこんなところに登ってくるのか?
今回釣れたナマズが教えてくれたので、こんな何もいそうにない水路に他にはどんな生物がいるのかよくわかりました。

ナマズが食べていたものは

まずは今回ナマズを釣ったタックル。

ナマズ ルアー仕掛け

よく専門のナマズ竿で極太ラインで釣りしてる方達を見ますが、ここは倒木や水草などの障害物がなく、無理やり水からぶっこぬく必要なないため、ライン3号とかで十分です。

そして、釣れたナマズさんたち。

水路で釣れたナマズ
45cm

 

釣れたナマズ

47cm

 

水路で釣れたナマズ

そして最後に59cm!

ちなみに動画ではカットしましたが、他にも30cmくらいの小さいのが3匹いました。
3匹で高速でジャレついてて全くルアーに反応示さないどころかすぐ移動してしまうので、追うのが大変でした。

普段はなにもいないのに、増水するとこんな浅いところまで60cm近い大型の魚が登ってくることがわかって、また一つ知らないことを知ることができました。

そして、最後に59cmのナマズ。
やけに腹がデップリしてると思ったら、針を外すときに口からでてきましました。

それがこれら。

ナマズとミミズ
ナマズとカエル
ナマズが食べたミミズ
ナマズが食べたカエル

ナマズを釣ったルアー

カエルくらいはいると思っていましたが、まさかドバミミズ、しかもちょっとシーボルトミミズっぽいのもいます。
人間からは一見なにもいないような水路でも魚が登ってくる理由はあるんですね。
これなら増水時に泳いでくるのもわかります。
ただ、ナマズも自分みたいな水路とみるや覗きこんでくるような変態に見つかってしまったのが運の尽きでした。

 

この動画を作るきっかけとなった、この水路で釣った最初のナマズです。どのように公開しようか考えてましたが、本編と一緒に公開することにしました。

 

動画の裏側

動画では見えない制作の裏側を語りたいと思います。
というか、語らせてください。

今回、動画を見たら、パッと釣りに行ってパッと3匹釣れたように見えます。
まぁ、実際そうなんですが、じつはなんでも雨が降ればナマズが登ってくるわけではありません。
多すぎてもダメだし、少なすぎてもダメです。また丁度良い量の雨が降り始めてから、ナマズが登り始める時間のタイミングもあります。

ぶっちゃけ言うと、この動画を作るまでに3年かかりました。
すべてこの雨の量とナマズが登ってくる時間のタイミングを掴むためです。

初めて、雨が降る日に「まさかねぇ~」と覗いた水路で泳ぐナマズの姿を見てから、3年。
長かった・・・。

小雨が降っては、釣り道具をもって出かけて、なんにも魚がいない水路を見てはそのまま帰り、土砂降りの日に出かけて行っては、降りすぎて水路が濁ってなにも見えなかったり・・・。

仮に丁度良い量の雨が降ってもナマズの登り始めるタイミングが合わないと意味がありません。
試行錯誤の結果、一番良いのは、適量の雨が降り出してから40分後くらいです。

それ以上早いとナマズがまだ下流から上ってきてないし、遅いと水路でナマズがたらふく食った後でルアーに対する執着がなく、1、2回追ってフッキングしなかったら追わなくなり、そのまま下流へサヨナラ~。

丁度良い雨が降り出して40分後くらいに水路に入ってきた空腹ナマズが一番やる気があるナマズです。

ここまでわかるには1年半くらいかかりました。

しかし、丁度良い雨が降ったからって、丁度良い釣り時間に行けるとは限りません。
まぁ、まずは仕事で大体の良いチャンスはつぶれます。
そして仮に仕事がなくても、夕方から夜に掛けて降って、早朝出かけても、ナマズは夜のうちに食事を済ませて、すでに下流に帰ったあと。

仮に夜に動画撮っても今回のように、はっきりとスーパーの横の浅い水路ということが視聴者さんに伝わりません。

ということで、タイミングを計り、把握し、その後は好機を逃しに逃して3年間。やっと今回の釣果にたどり着くことができました。
職場の人は自分を見てこう思っていたと思います。

「今日雨か、最悪・・・・で、なんであいつはいつも雨が降るとソワソワしてんだろう」って

はい。
3年間ずっと雨がふるとソワソワしていました。

あの浅い水路にナマズが登ってきているかと思うと、職場でソワソワせずにはいられません。

ということで、この10分ちょっとの動画に自分の3年間、現地に通った合計時間、何十時間かが詰め込まれています。

こんなところにもこんな大きな魚が条件次第でいるんだ~という発見とともに、楽しんでいただけると嬉しいです。




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コメント

  1. 「家の中から釣りしてみた」以降、ずっとKakapon Supoponチャンネルを楽しませていただいております。
    動画では何時もいとも容易く大物をゲットしている様に見えるので「持ってる人だなぁ」と思っておりました。
    しかし、舞台裏では時間も手間もかけられていたとは…、面白い動画を撮るって、やっぱり大変ですね。
    私も少しYouTubeをやっているので、正直、感心するとともに安心もしました(笑)
    あと、普通にお仕事されていた事にも少々驚きました(笑)
    Kakaponさんの緩い感じが大好きです。これからも適度に頑張ってください。

    • Kyo さん
      コメントありがとうございます。
      また、以前から動画を視聴してくださってありがとうございます。
      同じく動画投稿されているとのことで、大変さが共有できてうれしいです。
      川でチヌ釣ったあとも4回ほど新しく手に入れたアイテムで釣りに行ってるのですが、動画にするまでの魚が釣れません。
      こんなご時世ですが、お互い「適度」に頑張りましょう!
      ありがとうございました!

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