見えてるのに釣れないあのクロダイたちを釣る方法見つけたかもしれない

知っておくとお得な釣りテク

2019.11.04




港のヘチ際や堤防の柱の周りをグルグル泳ぎ回っているクロダイ。
釣り人なら一度は見たことがあるのではないでしょうか。

 

そして、大物発見とばかりに手持ちのエサを投げ込んだにも拘わらず、
見向きもされない。誰しもこんな経験したことは絶対あるはず。

もしかしたら、そのクロダイ、釣れるかもしれません。

ヒントを得たのは、とあるイベントで桟橋の上で知り合いと
雑談をしながら、結構大きなフナムシが足元をウロウロしたのを
見て、知り合いが捕まえたときでした。

知り合い「フナムシって泳ぐのかな?」
自分「そういえばどうなんだろうね」

そこで知り合いがフナムシを水の中に投げ入れると、ゆっくり沈んでいく
フナムシ。

やっぱり泳がないねぇ~、と言っていると、1.5mくらい沈んだところで、
桟橋の下にいた黒鯛がすっと陰からでてきてバクッ!と一瞬でフナムシを
食べた。

その瞬間、自分が子供のころからいままで、目の前で泳いでるクロダイに
イソメやオキアミを放ってみたけど完全に無視されていた謎が解けました。

今迄、こいつはまだ捕食スイッチが入ってないから食べない、とか
こっちの姿が見えてるから食べない、とか勝手に言い訳を作ってましたが、
それだったら、柱の周りを突きながらグルグル回ってるはずはない。
そして、こっちからそのクロダイが見えてるので、当然向こうからこちらも
見えている。なのに捕食活動をやめないということは、こちらのエサが単純に
向こうの嗜好に合わない可能性がある。

ではその嗜好はどのように決まるのか。
個体差やその時のサイズにもよるが、それ以上に大きな要素はその今クロダイが
居る場所。

その場所にいるのはそこにあるエサを食べているから。
と、なると釣り人がその場で目にするものがエサになっているはず。

例えば、磯だったら、モエビなどを捕食しているので、オキアミでも食ってくるし、
ヘチ釣りだったらカラスガイやカニを捕食しているので、それらがエサになる。

そして船の下や桟橋の柱についているのは何を食べるのかというと、当然柱に付着している貝やその中に隠れるカニを捕食している。だが、その船や桟橋の上にはなにがいるか?
よく目にする代表がカニ、そしてフナムシだと思う。

フナムシをエサにするのはあまり聞いたことがないが、実際目の前でフナムシに
食いつくクロダイを見てしまったのだからこれは実際釣って試すしかない。

 

と、やってきましたイカダ釣り。

イカダ

ここのイカダには船が係留してあって、朝はいつもここの下に数匹のクロダイ
が群れている。以前からこいつらにはオキアミやらイソメやらをなげこんでみたものの、
完全に無視されていた。

 

さぁ、果たしてフナムシはどうだ・・・

 

ちなみに、フナムシは渡船が出る港の岸壁にいたやつを網で獲ってきました。
網で獲ったら、一回そのまま海に突っ込んで、軽く濡らすと網から袋とか
えさ箱に入れやすくなります。

 

そして、仕掛けはこれ。

仕掛け

のべ竿3m。まぁ、20cmくらいのクロダイなら余裕でしょう。
それにクロダイ釣りとしては太めのライン3号を竿先から針まで通しで2.5m。
針はフナムシの色と合わせて、目立たない黒色のチヌバリ2号。

フナムシの針の付け方ですが、結構重要だと思いました。
頭の方に掛けると、即死で水中で波打つように泳いでくれません。
そのため、尻尾にチョン掛けするのがオススメです。

フナムシ

これをさっそく船の際に落として、ゆっくりフナムシを沈ませると、
船影からスーッと頭がでてきて、フナムシをパクっ!

よく早合わせして悔しい思いをするので、一呼吸おいて、ズバっと
合わせるとガッツリ針掛かり。
何回か鋭い突っ込みを躱して何とか無事にハンドランディングで取り込めました。

大きさは46cm。こんなクロダイが渓流竿3mで上がるんだなー。

そして、その後、さらなる強敵が・・・・

それは動画を見てください。

 

考察:
やはり船の下ということで、船の上によくいるフナムシが落ちることもあるのだろう。
一発で食ってきた。ただし、これは尻尾にチョン掛けして水中で泳いでいるものであり、
仮に、頭にチョン掛けして即死したフナムシを落としたら同様に食うかは今後実験の余地あり。また食い方だが、船の下に完全に隠れていた個体が食べた。この個体は、捕食のときまでは、こちらから姿は全く見えず、向こうからも見えてなかったはず(こちらの足くらいは見えていたかも)

仮にこちらの姿を見えていた状態でフナムシを食うかは疑問。

ラインだが、クロダイ釣りにしては太い3号を使ったのでだが、それにもかかわらず躊躇なくフナムシを食べにきた。案外細ラインにこだわらなくてもエサに食いつくのかもしれない。
また仮に3号が1.5号だったら多分切られていた。

ロッドとして使った3mの渓流竿だが、まさか46cmのクロダイまで釣りあげられるとは思わなかった。何回か、これ以上竿のタメが効かない~、というシーンがあったが、ライン3号を使っていたお陰でそれもなんとかカバーできた。

また後半の50cmのボラだが、あれは完全に油断してエサを見ていないときに、たまたま回遊してきた2,3匹のボラの一匹がエサを食ったため、カメラも回していない状況だった。そして、ボラが掛かったのを見た瞬間、正直終わったと思った。しかし、ライン3号もあってか、なんとか限界まで竿を曲げることに釣り上げることができた。50cmのコイを釣った時もそうだったが、3mの渓流竿は釣り人が思うより対象魚は広いのかも知れない。

ちなみに竿の先端の関節部分はやっぱり完全に固着してしまって家に帰るまで伸ばしたままでした。笑

 

今回の釣果

クロダイ チヌ  メジナ

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