コロダイという魚、知っていますか?
ネット情報によるとアジやサバのように網でまとめて獲れる魚ではないので、あまり市場などには並ばないそうですが、今回初めて自分がこの魚を釣る機会に恵まれたので、その食レポをしていきます。ちなみに船上での計測時は62cmくらいでした。
釣った時の映像はこちら↓
調理開始
家に帰って次の日、まな板の上で計測したところ60cmに縮んでました。
捌く前にまず観察してみます。
まずは魚種ですが、今回、コロダイとコショウダイの見分けがつかずコショウダイだと思って、動画ではコショウダイを終始連呼鯛していますが、後で調べたところコロダイでした。
英語でコロダイをSpotted Sweetlip スポッテッド スウィートリップと言います。
訳すと「点々のある甘い唇」 甘い唇って・・・w
英語圏でいう「甘い唇」の定義がタラコ唇のことかどうかはわかりませんが、コロダイ、とにかくタラコ唇です。
そして「点々のある」というだけあって、体表だけでなくヒレにも点々があります。
腹ビレ
さっそく鱗を落としていきます。
鯛だけあって、そしてこのサイズなので、やっぱり鱗はガチガチで包丁の背中ではかなり落としづらいです。毎回毎回、おおきい魚を釣ったときにちゃんとした鱗落としを買おうとおもっているのですが、たまにしか釣れないので、買うのを忘れて、いざ釣れたら買ってなかったのを後悔する、のループです。
三枚におろすとこんな感じ。
今回、大量に釣れたアジとサバの処理で血抜きなどの処理ができず身に血が残ってしまいました。あと、肋骨ですが、このサイズの鯛だけあってかなり内側までえぐるように骨が湾曲してて骨だけ剝き取るのは不可能でした。
しかし、腹身の部分が見た目でものすごく脂が乗っていて、つまみ食いしてみたところ、引き締まった身を噛むたびに脂があふれ出して来ました。
なお、身にちょこちょこ見られる黒い筋みたいなのがあって、気になりました。なんだろこれ。
さらに中骨を取って半身は炙りにしてみました。
残った半身は大きめのぶつ切りにしていって、塩コショウ
それに片栗粉をまぶします。
それをオリーブオイルで揚げる
サラダ油でも良いんですが、友人からオリーブオイルをたくさんもらったのでオリーブオイルにしてみました。
そしてコロダイ料理完成。
実食
まずは炙りから。
本当に炙りが好きです。
バーナーで炙るだけというシンプルな作業にも拘わらず、本来取るべきはずの皮を香ばしくするだけでなく、身の食感にコリコリとした新たな食感を加えられるという、一つの手間で複数の付加価値を得られる、なんだかとても得した調理方法です。
口に入れてみると、まずは微妙に焦がした皮の香ばしい香りが鼻に抜ける。
噛んでみると、引き締まった身だけれどもザックリと噛み切れる根魚、それもカサゴの身を厚くしたような歯ごたえ。そのざっくりとした食感の後に炙った皮のコリコリとした食感。やっぱり鯛類でもクロダイやヘダイなどの皮が厚めの魚の炙りは最高。そしてコロダイも予想通り皮が厚い鯛で、一回噛むだけで2種類の歯ごたえが味わえる。その後来るのは、身の甘味とその身にのる脂。
腹身をつまみ食いした時にすでにわかっていたけど、本当に旨い。
次に腹身のお刺身。
もうつまみ食いしたのでわかってはいたけど、改めて醤油とわさびで食うとこれがまた一段と旨い。ザクザクとした食感はいうに及ばず、醤油をつけることで身の甘味が一層引き立つ。今回は、アジとサバで冷蔵庫がいっぱいになってしまったけど、今度余裕があったら一週間ほど寝かせてみてから食べてみたい。
最後に揚げた極厚の身。
動画では竜田揚げと言っていますが、以前友人から指摘されてどうやら竜田揚げではないことが判明。竜田揚げはどうやら醤油に漬けたものを揚げるのでそういうらしいです。
しらんけど。
ま、とにかくコロダイの唐揚げ。
これがまた素晴らしかった。
口に入れると、衣のサクサク感から皮のサクサク感、そして皮のムチムチ感が広がり、その後に肉厚の、一見すると鶏肉とも思えるような弾力の身から肉汁と脂がほとばしる。なんか肉食ってるような食レポですが、いちおう魚です。
なんでこんな時に限ってビールが切れてんだ・・・・
これビールと合わせたら、昇天する・・・
とにかく、コロダイ、初めて釣って初めて食べてみたけど、本当に美味しい!!
ぜひ動画を見てみてください!!↓
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