イノシシ用の罠の仕掛ける場所、仕掛け方、動画、料理など

狩猟

2021.07.10




もともと釣りが趣味で、そこからいつか狩猟などもしてみたいと
常々思っていました。

しかし、資格なども持っていないし、獲り方もわからないしでなかなか
最初の一歩を踏み出せないでいました。

ある日、知り合いの人に思い切って相談してみると、人づてで快く猟師さんを紹介してくれました。

その後、猟師さんと連絡を取り合い、ついに初のイノシシ猟へと連れて行ってもらうことができました。

2018年夏のことでした。

それから何回か連れて行ってもらうことができたので、ここにその情報を残します。

 

罠を仕掛ける場所

イノシシ 休む場所

今回猟師さんと自分が仕掛けた流れを一例にしています。

まず、罠を仕掛ける大まかなエリアですが、近くに半島があり、そこに仕掛けていました。別に半島である必要はなく、森のあるエリアならどこでも獲れると思います。

仕掛ける場所は他の人が立ち入ってしまう可能性も考慮し、道路端の森の藪が切れ込んでいる場所から入り、その奥まったところで獣道を探します。ここを「1カ所」とし、多い場合はこの1カ所でイノシシの通りやすいところに3つほどの罠を仕掛けます。

仕掛ける箇所の数ですが、2日に1回は見回りに行くことになります。その手間を考えると、仕掛ける箇所が多いと見回るのが大変なので、4カ所、合計12個ほどの罠を仕掛けていました。

 

イノシシ くくり罠

くくり罠という罠名で、プラスチックに丸い板が内側にはめ込まれた罠を使いました。外側にワイヤーをはめ、そのワイヤーを根元に付いているスプリングで締めます。
獲物が真ん中の丸い板を踏んだ瞬間スプリングの反動でワイヤーが足首に締まるようになっています。猟師の方曰く、人間は足の形からして、まずこのくくり罠にかからないので大丈夫だそうです。もし、仮に山登り中にひっかかってしまった場合はスプリングのところにあるネジを緩めましょう。スプリングがもどり、ワイヤーが緩みます。

ちなみに罠1個7000円ほどだそうですが、猟師の方曰く、自分で罠を作るのも楽しみ、だそうで、仕掛けている罠はすべて自作だそうです。

 

罠の設置

まずは獣道で、尚且つイノシシが頻繁に通ってそうな場所を選びます。ちかくに、イノシシが体をこすりつけたり、休めたりする1m~2mくらいの地面のへこみ(下草がないことが多い)などがあると、そのポイントは非常に可能性があります。

イノシシ くくり罠見にくいですが、地面がへこんでます。ここでイノシシが休んでいるようです

次に木の選別です。大きいイノシシとなると、細い木ではへし折って罠ごと逃げていきますので、人が全力でも揺れないくらいの木があればベストです。ちなみに猟師さんによると、過去一回だけ太い木をへし折って逃げたイノシシがいるそうです。オッコトヌシか。

イノシシがいる可能性のある場所だとわかったら、次は設置場所です。自分たちはイノシシなどが休む窪地周辺の獣道に仕掛けました。どういう獣道がよいかというと、幅が狭く、道の端がガケになっていたり、2mくらいの急斜面になっている、または木の間であったり通るルートがかなり狭まっているような場所です。

こういったところに罠を仕掛けます。

手順はまず罠がすっぽり埋まるぐらいの深さを掘ります。丁度いい穴が掘れたら、罠を埋める前に、木にワイヤーを結びます。そして、スプリングを引き絞り、ネジを締め固定します。それから罠を埋め、上に土を数㎝くらい掛けます。

ここからが重要です。
罠を埋めた後、ある程度太い木の棒などを罠を仕掛けた獣道に対して直角におき、そこを通ったイノシシがちょうど木の棒をまたいで、間の罠を踏むように周りの環境をおぜん立てしていきます。また罠の埋まってる周辺に枯れ葉などを撒き、罠のところだけきれいに通りやすくしておくことも大事です。

イノシシ 罠こんな感じで枝を二つ置いて、枝の間に罠を埋めています。横を通らないように横にも枝を置きます。

さて、夏ごろから罠を仕掛けてからというものの、自分が同行するときには何も獲れず、仕事で同行できないときに獲れる、ということが繰り返され、なかなか
捕獲現場を見れない状況が続いていました。

今年は無理かなぁー・・・

年末で仕事が終わった後、水路で釣りしながら、ふとこんなことを思っていたら、突然猟師さんから電話がかかり、なんとまとめて3頭も獲れたので、今からくるか?と。

一回に3頭も!!!

猟に連れて行ってもらってからというもの、一回もイノシシを見たことがなかったから、イノシシが気を利かせてくれたのかな・・・。

即答でお願いし、釣りを中断し、連れて行ってもらいました。
12月28日のことでした。

現地に到着してみると、もっと森の奥かと思いきや、意外や意外、農道の真横の3mくらい上の崖でした。冬で下草もあまりなく、農道からイノシシが掛かっているのが丸見えな状況でした。

イノシシ 捕獲 くくり罠

 

すげぇ・・・イノシシって本当にいるんだ・・・・・

ここだけのはなし、猟師さんには申し訳ないですが、本当にイノシシがいるなんてこの瞬間まで信じられませんでした。

さっそく近くまで見に行くと、大きさ的にはウリンボ卒業してから数年といった大きさでした。

とはいっても、イノシシはイノシシ。10kgほどの個体でしたが突っ込んでこられたら骨折くらいはすると思います。

さらにもう一匹の罠に掛かっているイノシシを見に行く。
上の方まで登っていくと、いた!!

50~60kgの個体だ

さっきよりも全然でかい。5倍くらいの大きさで、見つけた瞬間、もののけ姫のオッコトヌシを若干想像しました。

ちなみに3匹目ですが、電話してくれた後にまた見に行ったら逃げてしまっていたそうです。

イノシシ獲りは二人いないとキツイ

この時獲れたのが10kgの個体1匹。

50kg~60kgの個体1匹でした。

10kgの個体を山からおろすのは掛かった場所が道路の近くだったため、まだ楽でしたが、50~60kgのイノシシは山からおろした後の平地ですら一人で引きずるのはものすごい大変でした。

10kgサイズならともかく50kgくらいになると一人での作業は非常に困難になるので、もう一人呼んだほうが賢明です。というか一人じゃ無理です。

また運搬用に大型のトレーが必要になります。
そして50kgのイノシシは車の荷台に載せるのは一人では不可能です。

まずはトレーの上に乗せ、そのあと二人で車の荷台に乗せるのが手っ取り早いです。

動画で映像をまとめました。

イノシシ料理

猟師さんたちのご好意で7kgくらいもらってしまいました。
この場を借りて感謝します。

7kgもあると冷蔵庫にも入らないので、5等分にして、親戚友人に送りました。

ただ、ヒレ肉は2切れしかなく、猟師さんの超おすすめだったので、一切れは自分がもらいました。料理方法はフライパンでウェルダンとミディアムレアの中間くらいまで火を通したあと、トマトケチャップとニンニクのみじん切りを肉汁で炒めてソースを作り、そのソースでエリンギとチンゲンサイをいためました。

火を通したヒレ肉を切り、ホカホカのごはんの中央に乗せ両側にチンゲンサイとエリンギを置き、上からニンニクとトマトケチャップの肉汁ソースを掛けました。

猟師さん言う通り、最高においしい部位でジビエとは思えないほどやわらかく、しっとりとしていて、肉汁も豊富。一番すごかったのが、全く臭くなかったことです。以前、友人宅でイノシシのボタン鍋をしたことがあったのですが、薄切り肉にも拘わらす若干獣臭さが鼻に抜けた経験があったので、これにはとても感動しました。

そして、次に感動したのが、肝臓、レバーです。
今まで中華料理屋でレバニラ炒めとかを食べてきて、レバーって大体こんな感じか、と分かっていたつもりでしたが、この新鮮なレバ―に本当に驚きました。
ただ、切って塩コショウで炒めただけなのに、噛むとプチップチッと口の中で弾けるような食感で、どっしりしたレバニラ炒めのレバーの歯ごたえではなく、サクッというとてもレバーとは思えない歯切れでした。
もちろん、肉同様、全く臭みはありませんでした。

ハツと呼ばれる心臓部分も期待通りのおいしさで、歯ごたえがとてもよかったです。

イノシシ料理ヒレを野菜とエリンギと一緒に火を通してみました

イノシシ料理上がハツで下がレバーです。

 

まとめ

昨今、メディアでは狩猟ガールやなんだと狩猟をブームにように扱い、野生の獣をとることが以前より身近に感じるような時代になりました。そういった書籍や漫画なども増え、狩猟に対しての意識は高まってきているように感じます。それに伴い、狩猟=狩り かっこいい、などのイメージが先行し、自分もそんな軽いイメージで狩猟を考えていました。
しかし今回の経験を通して、それにはちゃんとした道具の準備、使い方、知識、そしていただく生命への感謝を伴う行為だということに気づきました。

ジビエでもなんでもインターネットで手に入れられる飽食の時代になりましたが、だからこそ、その食料がどこから、誰に、どのように処理をされてきたのかを知ることが重要なのだと、体感できた貴重な体験でした。




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