ぼんじゅーる!
この間、フランスのパリへ行ってきました。
風光明媚なフランス。
年間の外国人観光客数は7000万人。
さすが世界一の観光大国だけはあります。
セーヌ川とエッフェル塔。数あるツーリストスポットの中でも代表的観光地。
モンマルトルの丘。側塔の上まで行かなければ内部閲覧のみはタダ。パリの風景が一望できます。
そんなフランスの首都、パリ。
しかもあの有名なエッフェル塔の目の前のセーヌ川で今回釣りをしてきました。
仕掛けは、いつぞやか使ったペン型ロッド&リール。
仕掛けは、ナス型オモリ15号、チヌバリ3号で胴付き仕掛けです。
そしてエサはいつものミミズ・・・・・が花の都パリで売ってるはずもなく、
エッフェル塔の目の前で地面でも掘ろうものなら,
テロ警戒中の警察がすっとんできます。
そういうわけでフランスだけに、エサはホテルのクロワッサン!笑
指でぎゅっと潰して生地の密度を高め、そこに針を縫い刺しにする。
これでなにか釣れるのだろうか・・・
とにかくクロワッサン付き胴付き仕掛けをチョイ投げする。
そしてラインを張ったまま、バッグに置き竿。
30分経過。
何も来ない・・・・
やはりフランスの魚にクロワッサンというジョークを利かせたネタ仕掛けでは
なにもこないか・・
通りがかる観光客の視線が痛いぜ。
と、その時一人の少年が話しかけてきた。
こちらのたどたどしいフランス語と英語で会話をしてみると、どうやら少年は
フランス南部出身で、以前も家族とここに観光に来てて、今回が2回目だという。
そして、前回来たときに釣ったという魚を見せてくれた。
それはエッフェル塔の目の前の橋の下で釣ったウォールアイだった。
しかも少年の体格を考えると、60cm~70cmと言ったところか・・・
でかっ!!
橋の下で緑の10cmくらいのワームを投げたら釣れたという。
う・・・うらやましい。
ちなみにウォールアイはこんな感じの魚。こちらはカナダのウィニペグでマスキーを釣りに行ったときに釣れたもの。
少年と分かれたのち、緑のワームはなかったが、白いワームがあったので、それを一生懸命投げ倒すが、一向にアタリも何もない。
う・・・またほかの観光客の視線が痛くなってきた。
なんたって世界一の観光大国。観光客の人種も様々で刺さる視線も
色々な種類があって痛いぜ。
欧米系は大体少しこっちを見て歩き去っていくが、
アジア系の、おそらく趣味が釣りであろう60歳台のオッサン数人は
こちらの3m横に座りじっと何が釣れるか見ている。
じ~~~~~~~~~~~~っと
あの・・・じっと見られてると釣りにくいんですが。
たまらず橋の下から退散。
元の場所にもどり、またクロワッサンをエサに釣りを始める。
ウォールアイが居るとしたら、クロワッサンでは厳しいな。
せめてミミズがあればなー。
と、ボケーと竿先を見つめていると、いきなりググッと曲がる竿。
おっなんか来た!!
急いで竿をつかみ、合わせる。
竿にのっかる重み!
乗った!!
ガシガシリールを巻く。
引きの具合からして30cm前後か?
と、思った刹那、ふっと軽くなる竿。
バレタ・・・・
あ~~フランス、いやヨーロッパで初の魚が・・・・
再度、クロワッサンを付けて投げる。
竿先が少し曲がる具合までラインをピンと張る。
そして待つ。
30分後。
目の前を通り過ぎていくセーヌ川のクルーズ船。
このクルーズ船はセーヌ川を往復し、エッフェル塔やオルセー美術館などを
川の上から眺めることができるツアー。
繁忙期とあって観光客が満杯だ。
行き交う大小の船。
これだけ川幅が狭く、両脇には停泊している船があるなかでよく事故も起きず
運航しているなー。さすがだわ。
などと、観光客ウォッチングをしながら竿先を見てると、ふいに
テンション張り気味で曲がっていた竿先がふっとまっすぐになった。
これは・・!
必ずしも魚がこちらと反対方向に走るとは限らない。
エサを咥えてこっち側に走ってくることもよくある。
その場合、張っていたラインが逆にたるむ。
これだ!
素早く竿を手に取って糸ふけを巻き取り合わせる!!
ズンッ
アワセた瞬間に竿にのる重み。
これ・・・一匹目とは比較にならない重みだ・・。
よく鯉を釣っていたので、例えが鯉になるが、それでいうと
少なくとも50cm、いや60cmはある。
かかった瞬間に一気に竿が満月になり、それでも魚の引きに耐えられず
竿がのされる。そしてそれと同時に引きずりだされるライン。
でかい・・
ジジジジィーーーとなるドラグ。
う~~~ん、満月の竿とエッフェル塔の背景が映えるぜ・・・・
と悦に入っていた時、ふとドラグ音を奏でるリールをみると、んん!?
スプールの底が見えてる!!?
もうラインがなくなる!!?
やばい!
テンションを張りつつ、急いで魚を追いかける。
それと同時にリールも巻き巻きしてラインを少しでも取り戻す。
しかし、魚がデカすぎる。
今回、仕事関係の荷物でスーツケースがいっぱいだったため、
このペン型ロッドとリールしか入らなかったのだ・・・
もう少しまともなタックルを持ってくることができればもう少し
まともなやり取りができたのに・・・
と、やり取りが下手なのを道具のせいにしたところで、ラインブレイク。
あう・・・
不幸中の幸いだったのは、道糸がだいぶ魚寄りの部分で切れたようで、
ラインはほとんど回収ができた。
しかし、魚に針とオモリが付いたままなのは申し訳なかった。
この失敗の原因は、自分が道糸を最初からリールに巻いていた道糸から巻き替えなかったこと。
リールに最初からついている道糸はクオリティが最悪だっていうのは知っていたのに。
フランスから帰国したら、すぐさままともなPEに巻き替えよう。
この後、結局胴付き仕掛けには何もこず、ボウズの3文字が目の前に浮かび始めたとき、
ふと、目の前のゴミだまりの下に何か泳いでるのを発見。
ん??
おっ!魚だ!
30cm前後の魚が3匹、水面下30cm~1mを泳いでる!
急いで、浮きをつけ、ガン玉をつけ、クロワッサンを潰して、沈むようにして、
針に付ける。
川の流れとごみの動き、仕掛けの流れるスピードの違いで何度となく、
ゴミに仕掛けをひっかけたが、だんだん魚がクロワッサンに興味を
示してきた。
これはイケるか?
そして、2匹がついにエサの周りをぐるぐる回りだし、食いつく瞬間を伺いだした。
これは食うか・・・
と、思った瞬間、一匹がクロワッサンを咥え、潜った。
沈んでいくウキ。
少し送りこみ、ラインが張ったところで思い切りアワセ!
ズンっ!
乗った!
後は魚の引きをいなしながら、ゴミに絡まないように巻いていく。
う~~~ん・・・さっきの切られた大物に比べたら余裕すぎる・・・
あっと言うまに弱らせることに成功。
目の前まで寄せてくる。
30cm~35cmの・・・・・・うん
見たことのない魚だが、なんとなく北米のコレゴナス、日本で言う長野県のシナノユキマス
に似てないこともないが、ヒレがオレンジがかっている。
オレンジ色のヒレでこの水域に住んでいる魚のなかで自分が知っているのはイエローパーチくらいしか思い浮かばない。
でもイエローパーチは緑がかった体色に黒の縦縞が入っている。
しかし、この魚体は銀色だ。
ますますわからん。
しかし、今、問題はそこではない。
この30cm前後の魚をどう取りこむか・・・
スーツケースの荷物の関係でタモは持ってこれなかった。
となると手で掴むしかないのだが、この場所は足元が1.5mほどの長さの急な斜面になっており、手を伸ばしてつかみ取りできる距離ではなく、下りようとしたら確実に滑り落ちる。
周りを見渡すが、水面まで降りれそうな場所はない。
う~~~~~ん・・・・どうしよう
竿でそのまま釣り上げようともしたが、魚の胴体が半分くらい水面から出たあたりでミシミシと
音をたて始めたので諦める。
こうなったら最終手段。
この斜面を利用して、魚を引きずり上げるしかない。
幸い魚は静かなので、暴れなければいけるかもしれない。
リールのスプールを押さえ、ラインが出ないようにして、
後ろにずり下がる。
ゆっくり斜面をあがってくる魚。
よしよし。
その調子・・・
斜面をほとんど越え、斜面と平面の境界線あたりまで魚が寄ってきて、勝利を確信
したその時、
突然魚が暴れ、ラインがプチッ!
あ!!!!!
地面で跳ねた魚はそのまま川へとお戻りに。
オーモンジュ!!!
(フランス語でオーマイガーの意味。今回唯一覚えたフランス語)
あともう少しだったのに!!
せめて魚の種類判定だけはさせてほしかった・・・・
結局、残りの2匹もこの一匹が落ちてからどこかへ消え失せ、
パリでの初挑戦は終了。
ヨーロッパでの釣り初挑戦はいつも通りボウズという結果で終わりました。
次回は仕事ではなく、釣りメインで万端の準備をしてまたパリに来たいと思います。
しかし、世界一の観光地に来ても釣りをするとは病気だな・・・
しかししかし、今回はしっかりとフランスの食事も堪能してきました!
まずはフランスの地ビール!1664というビールで軽めなので、がぶがぶ飲みたい人向け。
ちなみに自分はこちらのGrimbergenというビールが好きでした。1664よりも強いです。
前菜の盛り合わせ。生ハムはどこにいってもおいしい。
こちらも前菜のオリーブ漬け。フラッと入ったレストランだったが、とてもクオリティーが高く、ここのオリーブ漬け食べたらほかのオリーブ漬けは食べられないくらいおいしかった。
トロトロに煮込んだ牛肉に独特なタレが掛かった一品。牛肉が豆腐のように柔らかかった。
イカスミのパスタとスズキのソテー。パスタにしっかりと味がついてるだけでなく、スズキにも香ばしさがあり、スズキってこんなにおいしい魚だったのか!と認識させられる一品。
サーモンのクリームチーズ包み。さすが、という他ない作品。何種類かのクリームチーズを使いサーモンと味をマッチさせ、そこに緑を映えさせている彩的にも素晴らしい。また食べたい・・
最後はやっぱりフォアグラ!これで1100円。初めて食べる本場のフォアグラ。
表面には粗塩が振りかけてあり、フォアグラの濃縮されたウマミをより引き出している。味はやっぱり肝臓だけあって、非常にこってり+レバーの風味だけど、それ以上に奥が深い味わいだった。
ちなみにフランスではフランスパンにこんな感じに乗せて食べるらしい。こってりした味と素朴なパンの味のハーモニーで個人的には美味しかったけど、他の取り合わせでもっと美味しいコンビネーションがあるはずだと思った。
ごちそうさま!
今回のフランス釣行はこんな感じでした!
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