ドラマに出演していた女優さんの自殺により、SNSでの誹謗中傷が大きな社会問題となりました。
それ以前にも伊藤詩織さんへの誹謗中傷がかねてから新聞などにも取り上げられており、
インターネット社会の問題を改めて浮き彫りにしました。
こういった誹謗中傷はもちろんYouTubeにもあり、運営側は独自のアルゴリズムで
自動的にフィルターでスパムとして分けていますが、それでも管理画面からはスパムコメントを
読むことはできてしまいます。
今回はYoutubeのスパムフィルターの限界と、YouTubeに無限とある中傷で自分が受けたものの一部を紹介していきます。
YouTubeのスパムフィルターの限界
スパムフィルターとはずばり、コメント欄を荒らすようなコメントを自動的に除外する機能です。
暴言や誹謗中傷はもちろん、自分の動画を紹介するために自分の動画のURLを貼り付けることもスパムと判定されます。(たまに判定されずに通常コメントとして表示されてることもあります。謎です。)
他にも、スペースキーでコメント欄に大きな空白を作ることもしばしばスパムと判定されます。
例としては下のようなコメントです。
上の「ただの~」からの破線がスパムと認定されスパムフォルダーに分類されてしまいました。
ほかにももう一つ上のコメント「it has arm 」の下にある絵文字みたいなのもスパムと判定されてしまいました。
そして一番かわいそうなのが、一番上のコメント、「nice video」です。まさかこんなポジティブなコメントもスパムに振り分けられてしまうとは。ちなみに、言語設定が問題化かとも思ったのですが、私の管理画面は基本的に英語に設定してるので、英語だから、というわけではなさそうです。
ほかにも特に誹謗中傷ではないのに、スパム認定されてしまったコメントが大量にあります。
その一部です。
これ・・・・ひどくないですか?「このチャンネル大好き」というコメントがスパムにされてしまっています。
また日本語のコメントでも・・・・
これはおそらくスペースの開けすぎがスパムと判断されたのではないでしょうか・・・無念です。
そして、このちょっと変わったギャグセンスのコメントまでもがスパムになってしまっています。
これは船からのジギングでサワラ=Spanish Mackerel を釣った時の動画のコメントです。
「なんでスパニッシュマッカレル(サワラ)が日本にいるんだ?」
「スパニッシュってつくからって別にスペインだけにいるわけじゃないんだが….」
「旅行で日本にいたんだよ」
なにこのやり取り 笑
YouTubeにスパム判定されてしまうとは・・・・・
あ!そうか、Youtubeのアルゴリズムが「つまんねー」ってことでスパムにしたのかな?
冗談はともかく、いずれお笑いやギャグもAIに判断される時代が来そうでこわいです。
ちなみに、これらのコメントはすべて管理者権限で、元のコメント欄に戻してあります。
では、次は誹謗中傷です。
誹謗中傷コメント
チャンネル Kakapon Supopon と サブチャンネルのMogu Mogu Nature で受けた誹謗中傷のコメントの一部です。
まぁ、相手も晒されるのが分かっててやってると思うので、名前などの黒塗りは無しで行きます。
まずは、このコメントです。すごいです。チャンネル名がわけわからんくらいで、殺人脅迫です。
この程度で人を殺してたら、日々の小さな悩みとかどう対処してるんでしょう。
これも似たような意味で、「死んでほしい」です。磯場で食事しているだけの動画見て、「死んでほしい」とは・・・
しかもわざわざ大文字にするなど、強調表現も入っています。
ほかにもくちゃくちゃたべるのをクチャラーと言うんでしょうか?そういう食べ方をしただけで、死んでくれ、というコメント。食べ方ひとつで死んでくれとか、コロナ対策で全国民の税金と命を顧みず私腹を肥やすのに必死な政治家は、もうどうすればいいんでしょう。
ほかにも外国人と思われるコメントもありました。
「日本鬼子」とはグーグル翻訳で訳してもらったらファッキンジャパニーズでした。笑
ほかには、「イルカを殺すな」とか、「竹島は日本の物ではない」とか、感情に訴えるものや地政学にかかわるコメントもありました。
日本語の誹謗中傷に比べると外国語の誹謗中傷コメントは極端に少ない傾向にあります。
最初はチャンネル登録者の分母の差かと思いましたが、現在自分のチャンネル登録者数は
日本人:外国人が、5.5:4.5くらいですので、分母は関係ないかと思います。
これは推測ですが、外国人の人はネットの中とはいえ、ある程度のモラルを保っているのではないでしょうか。
日本人の動画に日本人が暴言を吐く場合、同じ日本人のイチ視聴者として個人の特定は難しいだろうという意識から中傷コメントを残し、逆に外国人はネットのコメントとはいえ、そのコメント欄では自分が自分の国の代表の一人としてコメントをしてるという意識があり、自分がみっともないことをすると、それが自分以外の全国民のイメージになってしまうのではないかという意識が働いているのではないでしょうか。
しかし、今回のテラスハウスの木村花さんの自殺や伊藤詩織さんの誹謗中傷が事件化し、最近では女優の春名風花さんの件では、プロバイダーにIPアドレスの開示請求があり、個人が特定、裁判まで行きかけたところで、中傷者が315万円で示談を申し出た記事まで出てきました。
今回のこの記事を書こうと思ったのは、実は私もそういったコメントに少なからず精神的ダメージを受け、動画投稿意欲が著しく低かった時期があったからです。
YouTubeを始める前から、こういった誹謗中傷のコメントがあることは書籍を読んで知っており、自分はそんなこと関係なく動画投稿していこうと思っていました。しかし、視聴者さんが動画にくれるコメントになるべく返信していこうという姿勢を続けていくうちに、だんだんとこういった中傷コメントが刺さっていきました。もちろん無視して返信などはしていませんでしたが、やはり精神的なダメージは受けていたようで、去年末はチャンネルを削除しようかとも思っていました。
そのとき、誹謗中傷コメントにここまでダメージを受けていた自分自身に驚きました。
YouTubeのコメントでこれだけの精神的ダメージなら伊藤詩織さんや木村花さんなど、自宅を特定され、本人だけでなく家族まで中傷されるダメージは計り知れません。正直、もしそれが自分だったら、中傷に耐えたうえで、中傷者本人を特定して裁判を起こす気力はありません。
現在のネットでの誹謗中傷者を特定して責任を取らせる風潮は非常に良いと思っています。言葉とはナイフや銃と同じく他人を傷つけるものであるという認識は今のネット社会では新たな常識になるべきもので、誹謗中傷する者に対するある程度の罰は必要だと思います。
しかし、誹謗中傷と批判は違うものであり、よくある新たな常識が形成される過程における「行き過ぎ」は言論の自由を妨げるため、その部分は都度社会で軌道修正していくしかないと思います。
話しがすこしズレましたが、今ではなくてはならないインターネットの世界でもこういったことがはやく新しい常識として定着するといいなぁと思いました。
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