4月20日の夕方頃から突然の倦怠感に襲われ、その日の夜から37.2度を頂点とする
微熱に悩まされ続け、結局5月12日に仕事復帰するまで22日間掛かりました。
闘病中、たまたまツイッターで見たハッシュタグ,
などでほかにも多くの人が同じような微熱で仕事を休み苦しんでいることが
分かりました。
自分もまだ完全に回復したわけではないのですが、回復傾向にはあります。
コロナウイルスの検査基準にも引っ掛からず、何と闘っているのかわからない状況で
苦しんできた自分の闘病生活をここに書きます。
始めに、現在5月12日の時点でこそ、コロナの検査基準である、
・2週間以内に海外への渡航歴がある
・37.5度以上の発熱が4日間続く
・頭痛、咳、味覚・嗅覚障害がある、等
などは撤廃されましたが、自分が発症した時はまだこの基準に沿って医療機関は
PCR検査をするかどうかを判断していた時期でした。
自分の4月20日の時の状態は、海外どころか自分の住んでいるエリア以外にすら
直近1カ月半は出ておらず、結局一カ月近くたった今も頭痛、37.5度以上の発熱、
味覚・嗅覚障害、咳、嘔吐、悪寒などの症状は一切出ていません。
倦怠感は最初こそ出たものの、その後は出てもそれほど辛くはなく、
ひたすら微熱に悩まされてきました。
そのような症状だったため、結局PCR検査を受けることはできず、
回復傾向にある現在も原因が分かりません。
それでは発症当日からの手記原文そのままです。
4月20日 1日目
体温
朝ー
昼ー
夕ー
夜ー
夕方ころ急に倦怠感が出る。体の内臓がゾワゾワして熱っぽい感じ。
体温計がないので、体温はわからないが、熱っぽい体に反しておでこを触ってみると
熱はない感じ。
頭痛、堰、腹痛、味覚・嗅覚障害、37.5以上の熱、悪寒はなし。以下これらは①とする
4月21日 2日目
体温
朝ー
昼ー
夕ー
夜ー
倦怠感があり、相変わらず内臓が熱っぽくゾワゾワする感じ。
おでこに触ると熱はない感じ。
①なし
4月22日 3日目
体温
朝ー
昼ー
夕ー
夜ー
朝は6時ごろにすっきりと目覚める。
倦怠感、内臓の熱っぽさなどはなし。体感的に平常時に戻った感じ。
空腹感あり。18:00にかなり空腹だったため、ウィダーインゼリー1つ、
ご飯一杯、スープ一杯、バナナ一本食べたら初日の状態に逆戻り。
①なし
4月23日 4日目
体温
水銀 37.1
電子 37.0
親から水銀と電子体温計と食料、葛根湯が届く。
あまり寝れなかった。15:00頃に平常時に回復。
①なし。
寝る前はポカリを一口。
深夜3:30ごろに腹痛で目が覚める。下痢だったがその後、朝まですっきり寝る。
葛根湯服用
4月24日 5日目
体温 朝
水銀 36.5
電子 36.5
①なし。
倦怠感なし。朝は平常。
昼に野菜スープを飲んだ15分後くらいから内臓がゾワゾワ
し始める。
夕方 水銀 37.1
電子 36.8
夜は寝苦しかった。胸が熱く、その熱が後頭部に伝わっている感じ。
盲腸あたりが突っつかれる感じもあった。
4月25日 6日目
体温
朝 水銀36.6 電子36.8
昼 水銀37.1 電子36.8
夜 水銀36.5 電子36.1
①なし。
体温は右脇のほうが左脇よりも高く出る傾向。
昨晩は2時間寝て熱さで起きるを繰り返す。
朝6:30に起床。気分は平常時と同じ。
夕方16:00頃に体力の急激な回復を実感。
4月26日 7日目
体温
朝 水銀36.5 電子36.5
昼 水銀37.1 電子36.8
夜 水銀36.8 電子36.5
①なし。
昨晩は暑くて寝れなかったが、いままでの病的な熱さでの寝苦しさとは
違った。
体調良し。排便ー固形。
食欲あり。昼食べてからまた体温が病的に上がる感じ。
4月27日 8日目
体温
朝 水銀36.5 電子36.2
昼 水銀36.8 電子36.6
夜 水銀36.8 電子36.8
①なし。
職場の勧めにより、最寄りの病院受診。
問診、血圧、脈、聴診器診断で風邪と診断され、
毎食後のサラザック複合顆粒を5日分処方される。
4月28日 9日目
体温
朝 36.1
昼 36.9
夕 37.2
夜 36.7
①なし。電子よりも水銀の方が正確なので水銀で測ることにする。
朝は平常だったが、洗濯をしたあと熱っぽくなり測ったら36.9。
そのまま夕方まで熱っぽい。
食欲あり。便通 軟便3回。
昼はサラザックを服用しても熱下がらず。倦怠感あり、初日と同じ感じ。
4月29日 10日目
体温
朝 36.9
昼 36.7
夕 36.9
夜 36.7
朝は熱はあるが体調は良い。食欲あり。
便通2回。倦怠感なし。①なし
午前中は熱はあったが、体調的には良かった。
しかし昼食後に体が熱くなり、顔も火照る感じ。
いつものゾワゾワする感じはない。
15:00現在、体調は安定。けど、ここでだまされず安静にする。
4月30日 11日目
体温
朝 36.4
昼 36.8
夕 36.9
夜 36.2
朝は頭が熱っぽい感じ。体はふつう。以降ずっと①なし。
熱っぽかったのは朝だけで、それ以降は寝るまで平常時と変わらず
過ごせた。食欲が増した感じがする。昨日から15時におやつを食べ始めたが、
それでも夕食時には腹が減る。夜から鼻がムズムズしてきた。
くしゃみする時を10とした場合、3くらい。
5月1日 (金曜日) 12日目
朝 36.1
昼 36.9
夕 36.9
夜 病院搬送時に37.2
朝から平常。食欲が増している感じ。ちょっと鼻がムズムズする。
夕方にまた病的な熱さを感じる。すぐ直るだろうと思い、無理に
食事をとり、19時に寝る。21時ごろ体温が上がるのを感じ、汗が出始めた。
最後の山場だと思い、思いっきり汗がでるよう、布団を重ねたところ、
次第に蛇口をひねったように汗が出始め、あっという間に布団がビショビショ
になった。それから全身にしびれと圧迫感が出始め(水深5mくらいにいる圧力)、
下っ腹が押さえつけられている感覚が出始め、呼吸がしづらくなってきたため、
22:00頃に最寄りの病院に電話すると、月曜日の朝に受診してくれと言われ、
もう一つの病院に電話すると、今晩の夜勤担当は一つ目の病院だから、といわれ、
コロナ相談センターに電話すると機械音声の留守電対応。この間にも、全身の
圧迫感が増し、呼吸がどんどんしづらくなってきたため、本当に死ぬと思い、
119番へ電話。救急隊員の方も自分が掛けた病院2つに電話したが、やはり断られ、
1時間ほど走った国立病院へ搬送。この頃は全身の圧迫感に加え、下っ腹に漬物石を
乗せられているような感覚で呼吸がかなりしづらく、まさか誰か下っ腹を強く
抑えているのではないかと、首をもたげて確認したほど。
国立病院に搬送され、CT、血液検査、インフルエンザ検査、尿検査などをしたが、
結果、CTで肺には一切影もなく、体温も37.2度。酸素濃度を示すサチュレーションも
99(平常)。インフルエンザも陰性。ケトン体が出ていたため、軽い栄養失調と診断され、
点滴を1袋打ってもらい、その間にかなり体調が回復。結局、コロナウイルスに
感染していたかどうかのPCR検査は基準を満たさなかったため、受けることが出来なかった。
深夜2:30にタクシーを拾って帰宅となった。
3:30に家に着き、布団を確認したら、まだびっしょりだったため、相当の水分を
失ったと思う。
※この日まで毎日ひたすらニュースをチェックして、精神的にダメージを受けることが分かっていても、毎日の感染者数や死亡者数をチェックせずにはいられませんでした。ある時、親から送られてきた食料品の中に、新聞記事の切り抜きがありました。それには、わざわざニュースを見てネガティブなことで頭を一杯にして自分の免疫力を下げる必要はない、という趣旨が書かれていました。毎日ニュースをチェックしたってワクチンができるのが早まるわけではないし、この記事を読んでから、日々、ニュースをチェックするのをやめました。
5月2日 13日目
体温
朝 36.7
昼 36.9
夕 36.6
夜 36.3
深夜3:30に病院から帰ってきた後も寝付けなかった。
朝は体に熱がこもる感じ。いつもと比べると食欲なし。
朝食は食べた。今日は布団干しをほし、軽く掃除もした。
今日一日朝以降は異常な体の火照りなどは感じずに過ごせた。
たまに心臓が痛くなる。
半年前からの尿路結石のような症状(左腸骨突起の内側がチクチク痛む)
があって、最近落ち着いていたのだが、ここにきて再発してきた。
5月3日 14日目
体温
朝 36.1
昼 36.4
夕 36.2
夜 36.1
朝食後9:30頃から体が火照る感じで36.5→1時間くらいでおさまる。
昼間、夕方、夜は平常だったが、布団に入ってから発熱。一晩中寝たり起きたりを
繰り返す。
ゴールデンウィークをかつてこれほど恨めしく思ったことはなかった。
左精索(睾丸の上の管が束ねてあるようなところ)が腫れている感じがして痛い。
(3日後には沈静化)
5月4日 15日目
体温
朝 36.7
昼 36.6
夕 36.8
夜 36.2
昨晩に布団に入った時から微熱が続き、現在の朝も熱を感じる。
11時頃回復。その後ゾワゾワ感や頭が火照った感じあったりなかったり。
親の知人のアドバイスにより、本日より、13:00から30分だけ人のいないところを
散歩。夕方から夜にかけてまた火照ってきたが、親と話しているうちに平常になったので、
寝たが、また熱くなってきて寝たり起きたりの繰り返し。5月1日の病院搬送がいまだに
フラッシュバックする感じ。
5月5日 16日目
体温
朝 36.5
昼 36.4
夕 36.6
夜 35.8
昨晩も寝たり起きたりの繰り返しだったが、一昨日よりは寝れた。
本日より午前一回、午後一回散歩にいく。
午前の散歩前には36.8あったが、30分後帰ってきたら36.4だった。
歩いているときちょっと疲れたけど気分はよかった。10~20分の間でかなり
体温に差がある。ネガティブなことを考えると上がっている感じがする。
昼間は火照ったり落ち着いたりの繰り返しで36.9前後。夕食後、体調が安定し
そのまま寝たが、副交感神経優位にならず寝たり起きたりの繰り返し。
5月6日 17日目
体温
朝 36.7
昼 36.8
夕 36.9
夜 35.9
昨晩も寝たり起きたりだったが、今日は朝から平常。朝に洗濯、散歩、布団干し、
昼に掃除、散歩。たまに火照った感じはあるが、以前のように、部屋で悶々としている
感じではなく、動くのに支障はない感じ。むしろ動いてるうちに熱が引いてくる感じ。
食事後はスーっと熱が引いて気持ちいい。
5月7日 18日目
体温
朝 36.2
昼 36.7
夕 36.2
夜 36.3
昨晩は寝るまでは良かったが、布団に入ってからは案の定、体が
寝ないモードに入り、搬送時がフラッシュバックするのか、心臓が
苦しくなったりで、寝たり起きたりの繰り返しだった。午前中に布団干し、
洗濯、散歩。午後、昼食後に活力が沸いてきて、散歩を1時間ほどしたらすごく
気持ちよかった。15:00頃にまた左腸骨突起内側が痛み出したが、16:30頃に
また元気になってきて、3回目の散歩へ。外を歩くようになってから体調が良い。
5月8日 19日目
体温
朝 36.4
昼 36.9
夕 36.7
夜 36.5
昨夜は最初の2時間ほど寝れなかったが、副交感神経優位にならなかったから
寝れなかったのではなく、疲れてないので寝れない感じ。その後は、熱っぽい感じで、
寝たり起きたりの繰り返し。今朝も歩いてきたが、熱っぽい感じがとれない。
左足太ももが筋肉痛気味。昨日歩き過ぎたかも。昼食後体調が平常に戻る。夕方に
20分ほど歩く。夜も体調は平常。
5月9日 20日目
体温
朝 36.2
昼 36.6
夕 36.5
夜 36.5
昨夜も変わらず寝たり起きたりだったが、朝はすっきりと起きれて、普段よりは
寝れた感じがした。朝食後に散歩にでて、その後は心臓がドキドキする感じ。
10時頃から落ち着く。その後はたまに心臓が痛くなるが、平常。
夕方の散歩もこなした。寝るまで平常。
5月10日 21日目
体温
朝 36.4
昼 36.7
夕 36.2
夜 -
昨晩は10:30に寝てから5:00くらいまで寝れて、それから寝たり起きたりの繰り返し。
午前一回、午後一回散歩。朝から19:00まで平常。19:00-21:30までまた熱っぽい。
熱は測らなかった。深夜1:30くらいに起きたが、疲れが取れてさっぱりした感じだった。
5月11日 22日目
体温
朝 36.2
昼 36.2
夕 36.8
夜 36.2
朝方は寝たり起きたりだったが、朝の体調は平常。
朝に職場の上司と公園で面談。症状の経過などを話し、
精神的な面もあるだろうとのことで、次の日から時短勤務開始。
その後、洗濯、買い物、掃除。19:00にまた熱っぽくなったけど、
19:00~20:00に散歩して、20:30頃に平常に戻る。
5月12日火曜日、発症より23日目にして時短勤務ですが、職場復帰しました。
そして、5月15日の金曜日になんとかフルで1日勤務できるようになりました。
結局、主だった症状は最高37.2の微熱と倦怠感だけでしたが、このコロナウイルスの猛威の
時期にあって、PCR検査を受けれず、血液検査やCTでも原因がわからず、自分の体が、
何と闘っているのかわからない中、日々のニュースでは
有名人が発症から2週間後に重症化などのマイナスな情報ばかりで、自分もいつ重症化するのだろう、
その時には病院に受診できるのだろうか、まわりの住人から村八分にされないだろうか、
というような恐怖感がいつもつきまとう闘病生活は非常につらかったです。
体にちょっとでも違和感を感じると、それが原因の病気などをひたすらググり、なんとか
自分が納得できる病気をひたすら探していた時もありました。
ブラジルでデング熱に掛かった時や、ニューヨークで車にひかれたとき、シアトルで
ボルダリングで落ちて背骨を4カ所圧迫骨折したときなんかも辛かったですが、
いずれも短期間だったり、原因が明白だったので、まだ一人でもなんとかやっていけました。
しかし、今回はさすがにこたえました。
一人暮らしの限界を感じました。コロナかもしれず、だれも助けを呼べない中で、検査も
受けられず、毎日何人もの人が死に、重症化しても薬もない状況で、健康であることの
有り難さを身に染みて感じました。
今回の闘病にあたっては、何も言わずに食料品を玄関までとどけてくれた
職場の同期や同僚の人には本当に感謝しています。
そして、自分の仕事も忙しいのに、職場との連絡役になってくれた自分の担当者の方、
忙しい時期に迷惑を掛けてしまって申し訳ない気持ちしかありません。
最後に電話越しに毎日励ましてくれた両親やその友人の方々には感謝してもし尽せません。
色々な人からの物的、精神的なサポートがなければ、職場復帰までにもっと時間がかかっていたと思います。
結びに、同じような症状に苦しんでいる多くの方が1日も早く回復傾向になり、
社会復帰できることを祈っています。
5月25日追記
5月18日から22日までの5日間、なんとかフル勤務で一週間終えることができました。
階段とかはまだ息切れするけど、なんとか平常に戻りつつあると思います。
ビールもおいしく感じてきました。
ツイッターからこちらへ参りました。
私と同じ症状で大変参考になりました。
私は微熱がでて15日目です。
もう少し頑張ろうと思います。
ありがとうございました。
もたさん
乱文ですが、読んでいただきありがとうございました。
本当につらいですよね。私もまだ違和感はありますが、
多少熱っぽくても散歩をしたり、家事をしたりすることで、ゆっくりですが、
回復傾向に向かったと思っています。体の恒常性を信じて、お互い「頑張らず、諦めず、焦らず」いきましょう!