*行き方、場所、道具、ガイド情報等々はこちらから。
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海外生活にあこがれて、カナダのバンクーバーに引っ越したのが11月1日。
最初はモーテルに滞在し、長期滞在用の家を探していました。
11月3日に家をSurrey(スゥーリー)というイーストバンクーバーに見つけ、そこへ移ったのが11月4日。家財や食品を買い、とりあえず日常生活が送れるようになって一息ついたとき、なぜか、何の脈絡もなく、以前放送していた「怪魚ハンターが行く!」という番組が頭をよぎり、あの番組で釣っていたチョウザメってこの近くじゃなかったっけ?と思い出しました。
新居に落ち着いてから次の日。
Youtubeにアップロードされていた、北米の怪魚ハンターシリーズのコメント欄に番組でアングラー二人が利用していたガイドさんのコメントを見つけ、気づいたらメールでコンタクトを取り、11月9日に予約をしていました。
そして、後は11月9日になるのを待つばかり~♪
などと気楽に構えていたのが、2日前になって、そういえば、釣り場までどうやって行くんだ?
という基本的な問題に気付く。
釣り場のMission ミッションという町までの公共の交通機関を調べると、長距離バスがあるっぽいものの釣り開始時間などを考慮すると、どうやら利用は無理なことが判明。
急いで、ガイドさんに連絡すると、+150ドルで家から釣り場までの往復の車を出してくれるとのこと。
150ドル!高い…
とりあえず保留にしておいて、Surreyの町にくりだし、手あたり次第レンタカー屋を訪ねる。
紆余曲折あったものの、最終的には78ドルで一日借りることができ、なんとか当日に軽を一台調達できた。
チョウザメの町、「ミッション」へ
そして、当日の9日。
前日はまったく寝れませんでした。
準備ができてからの後、Youtubeで再度怪魚ハンターの北米編を見て、もしかして自分にも3mクラスが掛かったらどうしよう、ドキドキワクワクと小学生のように浮かれてて、朝にはげっそり。
自分は何歳だ。
そして、もう一つドキドキワクワク、じゃなくて、戦々恐々ガクガクブルブルなことが。
実は車の免許取ったの去年なんです・・・
しかもそれから2回くらいしか車を運転してない 笑
それでいきなりこの海外デビュー・・・
皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、海外は日本に比べて運転が荒いです。
そして、半年チョイくらいカナダにいますが、それはやはりカナダも同じ、というのが印象です。
うーーーん・・・・
下手したら釣りする前に事故って死ぬかも。
そんなんで、アパートのあるSurreyという町からから釣り場のMissionという町までは普通に走れば1時間ほどで行けるのですが、道に迷うかもしれないし、信号待ちで停車してるところを掘ったり、掘られたりするかもしれないし・・・と心配が尽きなかったので、10時に現地集合のところを6時に家を出ました 笑
そして、初めての海外高速道路一人運転。
緊張とドキドキでげっそりしていたにも関わらず、目がランラン状態で無事1時間後の午前7時にはMissionに到着。
うは、あと3時間何してようか・・・・
まずはフレイザー川周辺を散策してみることに。
掘っ立て小屋みたいな食堂が一軒。
そしてその先にチョウザメの木の模型をみつけた。
でかい・・・3mクラスだ
これ釣りたい・・・
川べりを歩きだしてすぐに結構な雨が降ってきた。
ミッションの町を含めたバンクーバーの一帯は秋から2月ごろまでレインクーバーなどと呼ばれるくらい雨が多いことで有名。11月はほぼ毎日雨が降る。もしミッションにチョウザメを釣りにいくのなら夏がオススメです。日本と違って、湿度が低く、非常に気持ちの良い夏が味わえます。
自分が11月に来る前の月、10月の月は29日間雨だったと天気予報で言っていて、結構萎えたのを思い出す。
頼むから10時までには止んでてください。
車に戻り、せっかくだからミッションの町も探索することに。
車の運転技術も人並みにほしいし。
そして、少し行ったところにTim Houtonsを発見。
日本にはまだ進出してきていないのかな。カナダ出身のカフェです。アメリカで言うところのスタバみたいなものです。ここで9時半くらいまで待機してました。
9時半。
ハーバーに戻って来ました。
そうすると、さっそく今回お世話にガイドさんの船を発見。挨拶して、船に乗り込みます。
出船&実釣開始
動画で見た船に自分が乗る。
よく大ヒットした映画などで、ファンがロケ地めぐりをするなんていう記事がありますが、こんな気分なのかな。
10時。出発!
どれだけ行くのかと思いきや、ハーバーから出て10分ほどの下流でアンカーを下ろして船は停止。
ちかっ!
今回はポイントもなにもわからなかったのでガイドさんのツアーに参加したが、ポイントが分かったので、次回があったら自分の力で釣ってみたいなぁ・・・
タックルは3mの巨大魚を相手にするだけあってさすがにごつい。
エサはフレイザー川に遡上してきたシロザケを予め船長が釣っておいて、そのシロザケのイクラをガーゼで包でゴムで口を止める。ピンポン玉くらい大きさ。このイクラボールに針を付け放り投げ、後は待つだけ。
結構シンプルですな。
「巨大魚」といえば、アタリが少なく、1週間、2週間、下手すれば何カ月もアタリすらなく、来るときは突然やってくる、と勝手な認識を持っていたのだが、ガイドの船長にチョウザメの遭遇率を聞くと、
「今シーズンはキャッチ率100%だよ」
って、
100%!!!??
マジかい!
こんな2m超えちゃうのが行く度に釣れてるってこと?
すごくね?
なんて話をしていたら、船長いきなり
「きたぞ!」
ってはい?
まだ仕掛け入れてから10分くらいしかたってませんが?
竿先を見ると、チョンチョンと動いてる。
おや、あの巨体のわりに小さい前あたりだな。
そして、ボケーとみてると、竿先がグイッー!
と引き込まれた。
船長がとっさに合わせるが、残念すっぽ抜け。
自分はあまりにアタリがすぐ来たので、拍子抜けして動けなかった。笑
そして、エサを取りかえ、新鮮なイクラボールを投げ入れる。このエサのイクラボールは先週船長が
娘さんと一緒に釣ってきたシロザケの卵だそうだ。
ウマそう・・・・
川に放り投げるよりも自分の口に放り投げたい・・
と思ってた矢先、またもアタリが!
おいおい!チョウザメ居すぎだろう、この川!
今度は自分がアワセをさせてもらう。
竿を取って、思いっきりしゃくる!!
ズシッ
乗った!
ついにカナダのチョウザメがヒットした!
掛かった瞬間の重量感たるや、しょっちゅうやっている多摩川でやってたのべ竿を使ったパンプカの比ではない。
そして、掛かった瞬間ラインが一気に水面へ走り、ドッバ~~~ン!と40m先で巨体が跳ねる!
すげぇ!!!
なにあの巨体!!
チョウザメが人を襲わないサメ(本当はサメには分類されないらしい)というのは知っていたので、勝手に筋肉も大したことはないだろうと思っていたら、ジャンプするする!
そしてジャンプの後は10m近い川底へ一気に潜っていく。ガチガチに締めたドラグからどんどん糸が出されていく。
これ水中でダイバーが引っ張ってんじゃないのって思うくらいラインがどんどん出されていく。
50~60mは出されただろうか。
一旦走りが止まったので、こっちのターン、とばかりに寄せにかかる。
ところが、何回かリールを巻いた後に、また一気に走り出す。
トルクが凄まじくて、もう魚を相手にしている気がしません・・・
巻いては出され、巻いては出されを繰り返すこと10分少々。
まず腰が悲鳴を上げてきた。
船長がベルトを付けてくれましたが、竿とリールの幅が長すぎて、逆に釣りづらかったので、竿尻を左の太ももの内側に当てながら踏ん張る。
15分経過。
腰が・・・腰が痛い・・・・
もう勘弁して・・・
一匹目にしてすでに泣きが入るくらいつらかったです。
そして腰も限界でしたが、次に限界が来たのが握力。
握力も限界で突っ込まれるたびに竿を持っている手の握りが緩む。
これ竿持ってかれたら弁償だろうなぁ・・
そして、日本人情けねぇ~って思われるんだろうな・・・
それは嫌だなぁ・・・・
と、再び自分にカツをいれ、頑張る。
30分後(と、自分では思っていた)、ついにチョウザメがボートの横に来る。
でかっ!!!
すかさず船長が取り込みを手伝ってくれる。
自分「船長、大きさどれくらい?」
船長「180㎝くらいだな」
自分「でか!写真お願いしてもいい?」
船長「こいつは小さいからボート横から逃がすぞ。もっとでかいのが来たら写真撮ろう」
自分「え?(180㎝ってでかくないの?)・oh・・ok・・・・」
と、泣く泣く、ボート横からのリリースとなりました。これが最後のチョウザメだったら泣く。
ということで、人生初のチョウザメの写真はありません。涙
そして、逃がした後にどれくらいの時間かかったか、船長に聞いたところ、
船長「18分ほどだな」
まじすか・・・
体感的には30分にも1時間にも感じたんですが・・・ちなみに動画にも25分とか書いちゃってます。
正確には18分でした。
一匹目(=18分間の間断の無い全身全力運動)が釣れた後の自分のコンディション↓
・腰:米の20kg袋を何度も持ち上げたり、下ろしたりした後のように痛かった。
・足:力を入れない状態で片足をつま先立ちにすると、膝がカクカクなる 笑
・腕:ハードなダンベル筋トレをした後のような疲労感
・握力:お昼ご飯であるウォルマートから買ってきたベーグル(50セント)を持つのが精いっぱい。
・気持ち:もう帰ってもいい
という状態だった。特に腕の疲労が激しいため、冷たい雪解け水が流れるフレイザー川にしばらく腕を浸していたほどだった。もう帰ってもいいという気持ちの状態でベーグルを食べていると疲労は全く取れないのだが、冷静になってきて、
①まだ一匹目
②この釣りに大金を払っている(5万円くらい)
等々の思いが駆け巡り、一匹目を釣ってから30分の休憩後、
自分「船長、釣り再開するぜ!」
船長「たいてい3人か4人で一匹ずつ釣ってローテーションするんだけど、お前、頑張るなぁ」
そりゃ、わざわざバンクーバーまで来て高い釣り船を1人でチャーターしてるんだ、一匹じゃ帰れない!
そして、また船長にイクラボールをほうりこんでもらう。
・・・・・・え?
自分でキャストぐらいしろって?
いや、実は最初の方でさせてもらったんですよ。そしたら、あんな重い仕掛けをベイトリールで投げたの初めてなもんで、最初の一投目からバックラッシュさせてしまって、それ以後、キャストさせてもらえなくなっちゃいました。笑
イクラボールを投げ込んでからすぐ。
チョンチョン・・・
「!」
ロッドホルダーを持ち、本アタリに備える。
チョンチョン・・・グン、ゴンゴンゴン!!
おし、来た!!
ガツンをアワセを入れると、やっぱりすごい重量。
乗った!
二匹目はかかったあと、一匹目と同じように水面に急浮上してジャンプしようとしたのだが、体が完全に水面から出ず、大きな水しぶきと波紋を残しただけだった。
その後は定番のダイブ&ラン。
水底をダンプカーのように走り周り、リールからドラグ音と共に、ラインがガンガン出ていく。
これをまた全部巻くのね・・・・(遠い目)
20分後
明らかに一匹目とは違う様子であることに気付く。巻いたら巻いただけ出される。一匹目は「3歩歩いて2歩戻る」でなんとか寄せてこれたが、この2匹目は「3歩歩いて3.5歩戻る」状態なのだ。
やばい・・・
腰と握力持つかな・・・
一匹目の後に休憩を30分ほどとったとはいえ、バトル開始5分後には疲労感マックスでひぃひぃ言っているのだ。
突っ込みの度に握力が緩み、竿を落としそうになる。落としたら絶対弁償だろうなぁー。この釣りだけで5万円くらいかかっているので、これ以上の出費は絶対に許されない。
こうなったら、肉体的な限界は頭でカバーするしかない。このボートの上にあるものを使って楽な姿勢をみつけるのだ。
そして、バトル開始から25分後。
ついに楽なファイティングポジションを見出すに至った。
このボートは中央に台があり、そこで仕掛けを作ったり、イクラボールを作ったりできる。
そこに座って、船べりに両足を掛ける。そして、自分の股に竿を入れ、両足を閉じ、その上に竿を
置く。聞いただけだと、竿尻が股に食い込み、男の象徴が自滅してるかのようだが、ウエーダーなどを着込んでいるため、全く問題ないのだ。
そして、チョウザメとの格闘中にも拘わらず、なんと驚異の両手フリーバトルを実現!股に挟んで、両膝の上においておけば、竿から両手を話してもまったく問題ないファイティングスタイルを見つけた!
人間追い詰められると、何かしら編み出すもんなんだなぁ
と、しみじみと思い、得意になって船長に、
「楽なポジションを発見したぜ。両手を話してもOKだよ!」
と見せたら、
「竿落としたら大変だから両手でちゃんと持ってくれ」と、至極全うなことを言われてしまった。
そんなこんなで、筋肉の疲労を体勢でカバーしつつ、なんとか「3歩歩いて1歩下がる」状態まで持ち込むことができた。
そして、今回は写真を撮るに値する魚だと、船長も判断したらしく、掛かった時からボートのアンカーを上げて、徐々に岸に寄せてくれた。
当たり前なのだが、ボートを固定した状態と、動いている状態とでは、チョウザメとのバトルが1.5倍くらいに大変になる。個体にもよるが、中にはボートの下に突っ込みたがる奴もいるのだ。(3匹目がそうでした。)
そういうトリッキーな動きもなんとかかわしつつ、竿を折りそうになりつつ(←動画で泣きが入るシーンがあります)、なんとか、ボートを浅瀬に持っていくことができた。
そして、ついにチョウザメが浮上。
・・・・でかい・・・
さっきのヤツより一回り大きい。
ボートを浅瀬に固定したら、まず先に船長が船を降りる。その後、船長に竿を渡して、自分も船を降りる。しかし、この時、川底が粘土質でツルツルだったため、滑って尻もちをついてしまった。
船から降りるときに川底に対して直角に降りなかったために、足が粘土質の底にまったく沈まない状態で横方向に滑ってしまった。水深は40cmほど。しかし、こけたおかげで、冷たい雪解け水がウェーダーの横からドバドバ入ってきて、その後はずっと冷たいまま過ごさなければならなかった。
こけた後、気を取り直して、船長が自分の掛けたチョウザメとファイトしているところへ向かう。
竿を握りながらこっちを見る船長。船長、船を下りるだけなのに、上半身が濡れてる自分を見て、いぶかしんでいる様子。ちょっと寒中水泳をしようかな、と。
さっそく船長から竿を受け取り、船長がチョウザメから針を外してくれる。そして計測の結果・・・
197㎝!
が、しかし、自分は頭の方からメジャーをあて、船長が尻尾のほうで大きさを測ってくれるのだが、船長のほうを見て、文化の違いを見つけてしまった。
船長・・・・尾叉体長で測ってる・・・・*尾叉体長とは魚の頭の先から、尾びれ中央の切れ込みまでの長さです。
例:写真は20cmのクロサギ
魚のサイズがサイズなので、尾びれの切れ込みと先端とでは20cmくらいの差があるはず。
自分「船長、全長で測ってもらっても・・・」
船長「よし、写真撮って逃がすぞ」
自分「あの、船長、全長・・・」
船長「よし、チョウザメの頭を持ち上げるんだ、よし撮るぞ」
自分「・・・・」
文化の違い・・・・なんでしょうか・・・
少なくとも自分の周りの日本人の釣り友達には尾叉体長で測る人間はいなかったので。
なので、全長で測ったら、間違いなく2m15㎝前後はあったと思います。
とはいえ、ルールにより、写真撮影後には速やかにリリースすることが定められているので、全長は不明のままさようなら~
しかし、この撮影などで、体力が回復したのか、この重労働に慣れてきたのか、一匹目を釣った後よりも
疲労感が少ない。
これも意外な発見。
漫画とかで限界を超えると強くなる、という設定がよくあるけど現実にもあるのか、これ。
明らかに、腰も腕も握力も足腰も重労働したあとの感覚なのだが、筋肉が熱をもっているような感じで、体が軽いのにも拘わらず力がみなぎるような感覚がある。人生でこんな体のコンディションは初めて。
個人差はあるのだろうが、3匹目への元気も沸いてきた。
「よし、船長、3匹目狙いにいこう!」
再びボートで元の場所に戻る。
ここで、船長、イクラが入ったジップロックではなく、
シロザケをまるまる取り出し、船べりで捌いていく。
??
もしかして・・・
船長「大物を狙おう」
なんと、中骨を取ったサーモンの半身2切れを針にぶっ刺す。長さ40cmくらいだろうか
エサでか!
そしてそれを川に投入。
そして一言。
船長「This is gonna be a big boy」
訳すと、「こりゃでかいのが来るぜ」って感じでしょうか。
投入してから15分後。
チョンチョンとアタリがくるが、それっきりで食い込まない。
そんな感じのアタリが3,4回来ただろうか。
いきなり、ゴンゴン!グィーーーッ!と竿先が水面に刺さる。
Big Boy きた! 笑
合わせると、ものすごい力でどんどんラインを出していく。が、こちとらもう3匹目である。
力を入れるところは入れ、抜くところは抜く。
掛かった直後で、チョウザメが元気満々でラインを出しているときに無理に握力と腕力を使って
必死に耐える必要はどこにもない。
そんなわけで、竿を脇にはさみ、竿先のラインと竿先の角度を150度くらいに保ちつつ、腕と握力を竿を離さない程度につかい、あとはドラグに任せてチョウザメに自由に泳がせてやる。
この竿とラインの角度を腕力と握力を使って90度とかにすると、握力も腕力もすぐになくなって
しまう。最初の一匹目のように。向こうは全身。こちらはほぼ握力と腕力だけ。どちらがスタミナ切れに最初になるかは明らかだ。
それにしても、3匹目を掛けたところで、初日にしてだいぶ玄人感が出てきました。
キャストもまともにできないけどね! 笑
こいつはジャンプをせず、ひたすら底を泳ぎまくるタイプのようで、掛かったあとのジャンプがなかったのがちょっと残念。
しかし、接岸に向けて動き出したボートの周りを泳ぐの好きなようで、自分の立ち位置を変えるとき、何回か竿を折りそうになった。そういえば、何回か船長に「タスケテコール」もしたなぁ
35分後。
無事、2匹目と同じ場所に着岸し、チョウザメを浅瀬へと持っていく。2匹目と同じように先に船長が船からおり、その船長に竿を渡して、自分も降りる。今度はこけないように直角に川底へ足を付ける。
船長の元へ駆け寄り、竿を再び手に取って、船長が取り込み。
船長が針を外して完全に確保したあと、竿を船に置き、チョウザメの元へ駆け寄ってまじまじと観察する。
まずは裏側。裏返すと、ヒゲが4本あるのがわかる。そして、口が鯉のように伸び、典型的なボトムフィーダーであることがわかる。口がプニプニでいつまで触っても飽きないやわらかさだ。
そして、体の腹側は背側と違って真っ白からすこし黄色みがかかっている感じ。
ふ~~む・・・・ここにキャビアが入っているのか・・
と思いながら尻鰭を見てみるとクラスパー(交接器)がある。こいつはオスか。残念。
2匹目はどうだったかなぁ・・・・観察するの忘れた。
もっとじっくり観察したかったのだけど、やっぱりルールで写真撮影した後は速やかにリリースが鉄則なので、チョウザメの名前の由来となった蝶番の部分とかロレンチーニ器官とかもっとじっくり見たかったなぁ。
そして「尾叉体長」測定。
203cm!
船長、当然全長で測ってくれないので、自分で2m20cm越えだぜ、と勝手に思っておく。
3匹目をリリースし、ついにチョウザメ釣り終了。
2匹目を釣った後と同様、なぜか体も気分も高揚状態にあり、疲労感がなく、4匹目も行こうかとおもったが、残り時間1時間を切っていたので、打ち切りにしました。時間さえあれば、5匹くらい行けたかもしれません。
時間が許すのならば、あともう一匹釣りたかったなあ。
最後にハーバーで船長にチップを渡し、お礼を言って、レンタカーで一路、Surreyの町へと戻りました。
途中で道に迷うこともあったが、無事レンタカーも時間内に返却でき、人生でおそらくトップ5に入るほどの充実した1日でした。
そして、翌日から数日間、筋肉痛で椅子から立ち上がるのすら辛かったのは言うまでもありません。上は首から肩から、下は太ももまでガッツリと筋肉痛になりました。とくに船長が貸してくれた竿当てを断って、太もものやや内側に竿尻を当てて自分より大きいチョウザメを3匹釣ったため、その部分が真っ青に内出血していました。
人生で初、そして最大の魚であろうチョウザメ。
全長はわかりませんでしたが、203cmを筆頭に197㎝、180㎝と3匹も釣りあげることができました。
船長はもちろんですが、このような巨大魚がウヨウヨいる生態系を作り出したカナダの大自然とチョウザメ達に感謝です。
冒頭でも紹介しましたが、今回の釣りに関する場所、費用等の
情報はこちらで詳しく書いています。
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