近所の川にアユ釣りに行ったときのことです。
偶然にもチヌ(クロダイ)をものすごいシンプルな仕掛けで、超簡単に、そして食う瞬間まで目の前で丸見えのエキサイティングな釣り方を発見したので紹介します。
釣り場は、アユのエサ釣りとして有名な場所で、多くのアユ釣り師が連日釣り糸を垂れる場所です。
友釣りやコロガシ釣りで有名なアユですが、近所ではエサ釣りが行われていて、河口から数キロのこの場所は、時期になると多くの釣り師がエサを撒きながらアユを釣っています。
そして、そのアユの撒き餌に河口から上ってきたチヌが大量に群がっています。
釣り人の目の前で!
ならその撒き餌を付けエサにしたら簡単にチヌ釣れるんじゃね?
そう思って試したら本当に一発でした。
その仕掛けです。
ここのアユ釣り師はハリスは0.4号で釣っていて、チヌが掛かると最初からあきらめてラインを切りますが、0.4号でもちゃんとやり取りすれば(=一緒に川の中を駆けずり回れば)50cm近いチヌは獲れます。ちなみにハリスを1号にしてやってみましたが、1号でも問題なく食ってきます。
たくさんチヌがいる理由
まず、このアユが釣れる場所に大量にチヌがいる理由を説明します。
ここのアユ釣り師はシラサと呼ばれる冷凍のシラスを細かく刻んでそれに川の水を足して、ヒシャクで撒いています。
そして付けエサに、ノレソレと呼ばれるアナゴの子供の砂糖漬けを細かくちぎったものを使います。
アユは水中のキラキラしたものに反応し、咥える習性があるので、細かく刻んだシラスを撒き、水中でキラキラと漂わせ、そのなかに付けエサをなじませ、アユが付けエサを咥えた瞬間に素早く針に掛ける、という釣り方です。
自分もこの釣り方で、3年前は初めてながら40匹ほど釣り上げることができました。
アユのエサ釣り動画
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アユの最盛期になると、100mくらいの流域に10人以上集まって寄せエサを撒きます。その匂いに反応して、チヌが大量に河口から上ってきます。堰とかがないので、そのまままっすぐ泳いできて、アユと一緒に泳ぎながら、アユ釣り師の撒いた寄せエサをパクパクつまんでいます。
釣り方
次に釣り方です。
アユ釣り師が使っている付けエサのノレソレは必要ないです。シラサ小が1ブロック(350円)あれば十分です。それを解凍します。
解凍し終わったら、アユ釣り師はそれを包丁で細かく刻むのですが、チヌ狙いなら刻む必要はありません。解凍シラスが入ったバケツの中に川の水を入れて量をふやします。
つけエサは解凍したシラスのなかに混じってるサイズの大きなカタクチイワシやよくわからない稚魚です。シラスでも良いですが、針持ちがあまり良くありません。
ポイントに立ったら、ヒシャクで解凍したシラスを撒きます。
チヌが集まってきたら、撒いたシラスのなかに針付きのエサを落として漂わせるだけです。
水も澄んでいるので、チヌがエサに食いつく瞬間が丸見えです。
針と糸、そしてのべ竿でやるので、おそらくこれ以上シンプルな仕掛けはないと思います。
まぁ、目の前で釣れるので、竿なしで手釣りもやろうと思えば可能ですが・・・。
今回の釣り動画です。水中映像もあるので、アユが大量に泳いでる横で、たくさんのチヌがエサを食べている映像が見れますよ!
ちなみに同じ釣り方でやると全身びしょぬれになる可能性があるので、スマホや車のキーなどは防水バッグに予め入れておくことをオススメします。
そして、魚って本当に不思議ですが、堤防の上から覗くとすぐに逃げるのに、こんなに水が澄んでいる場所で、目の前に人が突っ立っているのはもちろん、体を動かしているのにまったく逃げる気配がありません。これも寄せエサの効果なんでしょうか。
釣りは本当に奥が深い・・・
清流のチヌは美味いのか?
アユと一緒に清流で泳ぐチヌは臭いのか。今回は45cmの太ったチヌが釣れたので、持って帰って食べてみました。
ちなみに、このチヌを釣り上げたときは、他のアユ釣り師からぶっちぎっていったアユ針が口に5本も刺さってました。
そのため、いつもアラは潮汁にして食べるのですが、今回はこの針が怖いので、潮汁はなし。兜焼きにして食べました。ちなみに思った通り、このチヌの胃袋からは大量のシラスが・・・
きれいに3枚におろして、刺身で食べたい欲望をじっと我慢して、黙々と肋骨などを取っていきます。淡水で釣れた個体なので、念の為、生食はせず加熱します。そして、今回はそのままの味が知りたいので、皮つきで調理します。よく皮と身の間に臭みがあると言われていますので、その臭みがあるかどうかを知るためにも皮つきにします。
付け合わせに畑から野菜を秋野菜を収穫してきます。
左はネギ、そのとなりの葉っぱはツルムラサキです。まったく紫色はしてませんが・・・。
家庭菜園始めました!
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一口大に切ったチヌの身に塩コショウして、小麦粉がないので、かわりに片栗粉を振り、フライパンで皮から加熱します。皮が丸まらないように上から木のヘラで押し当て、皮が焼けたところで、身をひっくり返して、バター投下。
ムニエルにしていきます。
両面焼けたところで、残ったソースで野菜をソテーし完成。
味は・・・・
なんと、まったく臭みがありませんでした!
皮がなければ天然真鯛と言われてもわからないくらいふっくらとして、旨みが詰まった身。
皮をもうちょっと加熱して、カリッとするまで炒めれば満点でした。
一緒にソテーしたナスやオクラも自分で育てただけあって、うまい。
家庭菜園を始めてよかった。
実食動画です。
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このチヌの取り込みを手伝ってくれたおっちゃんが言っていましたが、この川のチヌは県外の知り合いに送っても喜ばれたとか。これだけ簡単に釣れて、美味しいのならそれもわかります。
ということで、今回はものすごく簡単にシンプルで、尚且つエキサイティングなチヌ釣りを紹介しました。近くにこういう川があったら試してみるのもいいかもしれません。
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