幻の巨大魚、アカメを釣ったのでその情報を公開

釣り

2019.11.23




日本には3大怪魚と呼ばれる魚がいます。

 

北海道のイトウ

琵琶湖のビワコオオナマズ

そして、四万十川のアカメ

 

個人的に、イトウやビワコオオナマズにはあまり魅力を感じませんが、アカメという魚にはなぜか惹かれるものがあり、子供のころからいつか釣ってみたいと思っていました。多分釣りキチ三平の影響ですかね。

 

アカメは高知県ではつい最近まで絶滅危惧種に指定されており、最近になって「注目種」という扱いになりました。県内個体数の増加によるためだそうです。(ちなみに宮崎県ではいまだに捕獲禁止の絶滅危惧種です。)

アカメアカメ

釣りキチ三平などの漫画で以前からその存在を知られていたアカメ。
今回は高知でそのアカメを釣り上げたので、そこに至るまでに得た情報と経験をここで共有します。狙ってる方はぜひ活用してください。

※ここで書かれていることすべてはほんの一例ですので、そのつもりで参考にしてください




時期

それぞれの地域によって多少差はあるかと思いますが、色々な人に聞いて一番多かったのが、夏。
大体、毎年5月くらいから姿を見せ始め、夏に最盛期を迎え、場所によっては12月いっぱいまでは釣れ続くようです。ただし、当然エサが関係しているので、エサとなる魚が居なくなるにつれて、アカメを姿を見せなくなり、12月はエサの確保もアカメの捕獲も厳しいが不可能ではない、というのが実情のようです。

そして、1月~3月の真冬の期間はやはりアカメ自体がどこかへ行ってしまうようです。
ちなみに私がアカメを狙い始めたのは2019年9月で11月6日に110cmを仕留めるまでは毎回のようにアカメに遭遇しました。後で記述がありますが、海水にもいるアカメの北限が西日本なのもこの魚の温水性が関係しているのではないでしょうか。




場所&ポイント

冒頭でも書きましたが、アカメの主な生息地は高知県と宮崎県で、宮崎県では塩見川などがアカメの個体数が多いようですが、捕獲禁止となっているので、多くのアングラーが高知でアカメを狙います。ウィキペディアだと遠くは和歌山県まで捕獲例があるようですが、真偽は定かではありません。

ちなみに2018年には、新聞の記事に徳島県での捕獲例が掲載されていました。体長は70cmほどの小型のアカメで、漁港でシーバスを狙っていたときたまたまヒットしたそうです。これを見ると、愛媛、香川にも居る可能性は十分考えられます。しかし、昨今のインターネットでの情報を見ると、捕獲例の数、法令的にも高知県で狙うのが確率的に一番高いと思います。

高知県のポイント

浦戸湾
釣りキチ三平では四万十川が取り上げられており、実際に過去の日本記録も四万十川で釣られている情報があるので、四万十川は有力候補だと思いますが、なにより高知空港から遠い!アカメ狙いアングラーのほとんどが高知空港経由で高知入りするので、これはネックです。

しかし、最近ではYoutubeで見る限り、高知龍馬空港がある南国市のお隣、高知市の浦戸湾での釣行動画が数多く上がっています。主に夜の釣行動画が多く、情報によると湾内のそれぞれの堤防に居付いているようです。

 

仁淀川
高知市のお隣、土佐市を流れる仁淀川は知名度こそ四万十川に劣るものの、高知県民が認める四万十川以上の清流です。聞き込みをしていると、高知県の人は大体仁淀川のほうが綺麗、と言います。実際、アユ、スズキ、ウナギ、ハヤ、その他諸々、アカメのエサとなる魚種が非常に豊富であり、河口での捕獲例もうなづけます。ちなみに聞き込み時に、釣ったご本人から、仁淀川河口でシーバスを狙っているときにメーターオーバーのアカメがヒットしたけど、障害物もなにもなかったから時間を掛けて取り込むことができた、という証言ももらいました。掛かりどころが良くて、ヒットした場所も良ければ、シーバスタックルでも取り込むことは可能なようです。

 

四万十川
言うまでもなく、釣りキチ三平のアカメ編でも名をはせた川で、四万十川と言ったら、もうアカメかウナギしか思い浮かびません。実際現地へ行ってみましたが、とても広大な川でメーターオーバーのアカメがいかにもウヨウヨしてそうな川でした。ちなみに、アカメの道、と呼ばれる断崖絶壁の急深のところがあり、そこなんかはいかにもいそうな雰囲気でした。

アカメ  四万十川

悠久の四万十川

 

アカメ  四万十川
アカメの道。向こうに見える歩道の突端の真下がそうです。

 

アカメ  四万十川
ちょっとルアーをなげてみましたが、当然なにも釣れませんでした。

 

四万十川河口で聞き込みをしてみると、意外なことが分かってきました。
分かったことは二つ。

それは「アカメの生息域」と「高知県民のアカメに対する意識」です。

 

アカメの生息域

アカメの生息域は釣りキチ三平の四万十川のイメージが強すぎて、淡水、および汽水域が主な生息域だと思っていたのですが、高知県で聞き込みや実際自分で釣ってみると、むしろ海水魚のイメージが強くなりました。目撃例も河川や河口よりも河口の外側の完全海の部分にある堤防に入っているテトラ。そのテトラの隙間に群れているというのが多かったです。実際、そこの堤防でウキフカセ釣りをしている釣り人に聞いたら、やっと掛かったクロダイをあげてくる途中によく食われてテトラに潜ってしまうので困っている、と話を聞きました。

また高知県中西部の須崎市の目の前の須崎湾では、2018年1月に漁師が仕掛けた網にブリと一緒に30kgのアカメが水揚げされました。先の浦戸湾しかり、アカメは海水、汽水、淡水域すべてが生息域のようですが特に海水での捕獲、目撃例が多かったです。

高知県民のアカメに対する意識

次に高知県民のアカメという魚に対する意識ですが、聞き込みをすればするほど、高知県民と県外の人のアカメへの意識は180度真逆なんだな、と思いました。自分みたいに県外の人間にとっては、アカメはいまだに絶滅危惧種であり、レッドデータブック記載の希少種であり、アングラー憧れの「幻の」巨大魚の一つで、県外から来た多くのアカメハンターがおそらく同様の意識をアカメに対して持っているんだろうと思います。

ところが、高知県の色々な場所で40人近くの高知県釣り人民に聞き込みをしたところ、アカメに対してプラスの思考を持っているのは先の仁淀川でシーバスタックルでアカメを釣り上げた方と、今回の動画の釣り場所を教えてくれた方、2名のみでした。そしてそれ以外の人たちのアカメに対する意識は「害魚」や「邪魔者」など予想外な反応でした。

この県内と県外のアカメに対する意識の違いの原因を調べるとわかったのは二つ。まず一つは高知県ではクロダイは非常に人気の魚だということです。磯から、堤防から、イカダからあらゆるところで、クロダイ釣りが行われています。クロダイ釣り人口も多いので、県内の色々なところでトーナメントなども開催されています。ところが、アカメはそのクロダイを釣り上げる途中に食ってしまうのです。そりゃ、嫌われるのも当然です。小型ならさっさとアカメに食われる前に釣り上げてしまえばよいですが、サイズの良い大型のクロダイ、例えば50cmくらいになると、当然取り込みに手間取ります。ということは、それだけアカメにクロダイへのアタックの時間を与えることになり、ただでさえ掛かることが少ない大型のクロダイほどキャッチ率が低くなる、という状態に陥ります。ちなみに50cmくらいのクロダイならアカメは食いつきます。そのため人口の多いクロダイ釣り師から非常に評判が悪いのです

二つ目の理由は、どうやらアカメはメディアが謳っているような幻の魚ではない、ということです。希少性が高ければ高いほど人間はそれを有り難がりますが、我々県外の人間が思っているより、アカメは少なくないようです。実際、四万十川や浦戸湾で昔から釣りをしてきた人たちに話を聞くと、ずっと前からアカメはたくさんいたようです。そして、先の理由もあり、居るのは知っているけど、わざわざ釣ろうとは思わない、と言っていた人はたくさんいました。

県外の我々はメディアやインターネットの情報がすべてなので、それらが幻と言えば幻なんだ、と思ってしまいますが現地では随分昔から知られていて、中には子供のころからずっとアカメを食べて育った、という人もいました。ちなみに味はスズキと変わらないそうです。

結論ですが、メディアやインターネットに情報がないだけで、どうやら高知県の湾内や河口付近、そしてそういった場所への流入河川など穏やかな水域全体に昔からアカメはいるようです。

※アカメの子供の生息域
余談ですが、アカメの子供(~15cm)は河口の水草の生えているところや、湾奥のボートの下、桟橋の下にいることが多いです。自分も一回、桟橋の下にいた15cm程度の網ですくったアカメの子供を触らせてもらったことがあります。触った途端、めちゃくちゃ暴れて、あの鋭いヒレの棘が手に刺さりまくって痛い思いをしたのを今でも覚えてます。




タックル

ロッド

Valley Hill Ocean Quest

動画では旧モデルを使っています。海でブリやヒラマサなど狙うオフショアジギングロッドです。今回これでアカメに挑みました。旧モデルではありましたが、フルSICでラインの滑りも良く適度な長さなので、イカダの上でもあまりかさばらず、尚且つ潜りたがらないボラを沈めるのにも程よい長さでした。

難を言えば少しアカメに対してはやわらかいかな、という印象でした。まぁメーターサイズなのでどんな竿を使っても簡単に取り込めることはないのですが、もう少し硬調でもよかったかもしれません。ロープなどがあるイカダではなおさらそう感じます。そして仕舞寸法が長いこと。バット部分と竿部分で分かれるんですが、竿部分だけで175cmくらいあるので、家を出るときなど結構ぶつけてしまいます
自分はオフショアジギングロッドを使いましたが、他の方の釣り動画などを見ると雷魚用のタックルで挑んでいる人は結構多いようです。また、Turaraというシリーズのアベントゥーラ59(ベイト専用)という海外でも大物を狙える仕舞寸法136cmという竿を使っている人は釣り場で何人か出会いました

ちなみに、このオーシャンクエストで挑む前はオモリ負荷25号の投げ竿でアカメに挑んだこともありましたが、竿が折れそうになるまで曲がってもフッキングしませんでした・・・・・。

参考記事:投げ竿でアカメに挑んだ

リール

シマノ パワーエアロ6000

動画では旧モデルを使っています。よくスピニングではとれない、とか色々言われますが、周りの方の協力もあり十分とれました。ドラグの締めも75%くらいでした。リールのスペック的にはまだ余裕があるくらいでしたが、この旧モデルはとにかくスプールが浅く、太いラインをたくさん巻けません。アカメのように瞬発力だけで、長距離を走らない魚は良いですが、マグロみたいに一走りで3ケタラインをだす魚にはラインのストック面で厳しいかと思います。アカメに関してだけ言えば、とくにステラとか買う必要はまったくないと思います。

ライン

船用PE4号

自分は上記のパワーエアロにこの4号を120mほど巻いていました。
アカメはとにかくあの団扇のような尾っぽから繰り出される瞬発力がものすごい魚で、ドラグの調整を誤るとPEから切られることになります。動画でも130cmクラスが2匹下から現れたシーン(実際はさらに下にもう一匹いました)では、パワーエアロのドラグを締めすぎてしまい、PEから切られてしまいました。大きな針が付いた魚をアカメに食わせることになってしまい、あの時は驚きと同時に本当にアカメに対して申し訳なくなりました。

自分の経験不足から来た失敗で、その後の45cmのボラを泳がせていた時には、その失敗を踏まえ、ドラグをゆるめた状態で最大瞬発力を発揮しているアカメに食わせ、瞬発力が緩んだあとにアワセを入れまくる作戦をとり3回目で成功しました。PE10号とかならわかりませんが、PE4号程度でしたら、ドラグを締めすぎると、食いついた瞬間のダッシュで切られますので要注意です。とくに自分のようにイカダから釣る場合はアカメはヒット後必ず係留ロープに逃げ込みますので、それを強引に止めても切られないくらいの太さがあると安心です。

逆に、上で話した仁淀川でシーバスタックルでメーター越えのアカメを仕留めた方は、メインがPE1号、リーダーがナイロン5号でした。場所によってはライトタックルでの取り込みも十分可能な魚です。

リーダー

銀鱗30号及び40号 1.2m

実際アカメを釣った人たちから情報を集め、自分で実践しこの号数に至りました。始めは18号でやっていましたが、90cmくらいのアカメに数分のファイトの末、切られてしまったため、30号へ。今回、82cmのアカメを釣り上げましたが、その時リーダーを確認したらだいぶボロボロにされたので、40号にしました。

アカメ30号で82cmのアカメを釣った後のリーダーの状態。

画の場所を教えてくれた人はワイヤーでやったことがあるが、ワイヤーだと食いつかない、と言っていました。ワイヤーは個人的に試したことがないのでどうかわかりませんが、個人的にはナイロンだったら極端に太くなければ(100号とか)号数関係なく食ってくるのでは、と思っています。

がまかつ 南方強者26号、引き縄針40号

 

もっと大きい針でも良いと思います。
個人的にはオススメは引き縄針40号です。釣り針というよりも漁具として使われている針で、南方強者に比べると針先が鈍くなりにくいです。南方強者に比べると、コーティングもされておらず、錆びやすい印象を受けますが、家に帰って真水で洗って干しておけば錆びません。今のところ同じ針を3回使ってますが、錆びる気配はありません。また価格的にも南方強者よりも安いので経済的にもありがたいです。

そして針自体の重さ。エサでもボラを使う場合は大体40cm以上だと思うので、非常にパワフルです。パワフルなのはありがたいのですが、アカメが来ると、潜ってくれなくなります。そのため、重さのある引き針だとボラを沈めやすくなります。逆に小さめのエサ、例えば20cmくらいのヘダイやクロサギ、キビレ、クロダイなどをエサにした場合は、重い針だと逆にエサへの負担が大きく、軽い針の方がエサの消耗が少ないです。とくにこれらの小型のエサは自分からぐんぐん潜ってくれるので、重い針を使う必要もありません。

また、針を一本しか持って行かないアングラーはいないと思いますが、イカダからアカメを狙う場合は針は必ず複数本必要になります。イカダの下のブイには牡蠣やカラスガイ、その他色々尖ったものがついています。ボラなどの生き餌は危険を察知すると潜らず、水面をずーっと泳ぎ、必ずイカダの下に潜ろうとします。
ここでイカダの下に水面下で泳がせると、リーダーやPEラインが牡蠣殻やその他海藻に絡まって、エサがイカダの下に入ったまま回収不能になります。これで、結構針を無駄にしてしまいました。ですので、ボラを泳がせる場合(他の小さな魚でもありうる)、エサの動きに注視し、水面すれすれでイカダの下に行こうとしたときはイカダの下に入らないように誘導することが重要です。

水面下1~2m下を泳いでイカダの下に入った場合はラインが牡蠣殻などに引っかかる可能性は少ないですが、そこでアカメをヒットさせた場合はかなり不利になります。

エサ

エサになる魚

上でも結構触れましたが、エサとなるのは、60cmくらいまでの魚です。動画では56cmのボラを一口で5分の3まで飲んでました。

自分の経験から食ってきた魚は、ヘダイ、マダイ、ボラです。

アカメ  ヘダイアカメ ボラ

聞き込みで教えてもらったエサでは、上の3つに加え、クロサギ、ヒイラギ、キビレ、クロダイ、コノシロ、ウルメイワシです。ヒイラギにまで食ってくると聞いたときはショックでした。まさか、あのヌルヌルのトゲ野郎を食べるとは・・・。アカメ  ヒイラギ

またウルメイワシでも食ってきたので、セイゴ、フッコ、イワシ、アジ、カマスなどでも問題なく釣れると思います。
聞き込みと実践をしてきてわかったのは、どうやらキラキラ光る系のエサが良いということです。

クロダイでも釣れますが、クロダイでは食ってこなくて、ヘダイにしたら食いついてきたこともありました。たしかによく見ると、ヘダイのほうがクロダイよりもキラキラ度が高いです。個人的にオススメのエサの順位はこのような感じになります。

 

1位ボラーーーー>2位ヘダイー>3位キビレ、マダイ、コノシローー>4位クロダイーー>5位クロサギ

 

1位のボラは耐久性、手に入りやすさ、大物が来やすい、などの理由でダントツ1位です。ダンゴ釣りでもサビキ釣りでも入手可能なため、その点でも1位です。

2位のヘダイも有効なエサでダンゴ釣りなどで比較的釣りやすいですが、自分の釣っている海域では20cm前後の小型が多いので、次点としました。

3位のそれぞれの魚はヘダイに比べ若干手に入りにくいのと、キラキラ度がヘダイに比べ、若干劣ることです。ただ、マダイに関してはアカメの目の前で釣りあげたものの、再度落としたら食ってきたことがありました。そして、コノシロに関しては、サビキなら釣れますが、ダンゴ釣りだとほぼ釣れないということで、ダンゴ釣りメインの自分には手に入りにくいエサなので、3位になりました。しかし、イカダから釣れるコノシロは30cm近いものが多く、良く潜ってくれるので非常に優良なエサです。

4位のクロダイはそこそこ釣れるのですが、やはりキラキラ度がほかの上位の魚に劣るため4位です。実際クロダイからヘダイに変えたときにアカメが姿を現したことがあります。

5位のクロサギはキラキラ度はボラ並みで非常にアピール力が高いのですが、耐久力が低く、すぐ弱ってしまいます。引き縄針なんて使うと、あっと言うまに針の重さに引きずられて深いところまで行ってしまいます。そのため5位としました。ただ、目の前にアカメがスタンバイしてくれている状況なら落ちパクだと思います。

 

エサにならない魚

次にエサにならない魚です。それはフグ(自分の釣っていた海域ではショウサイフグ)とゴンズイです。一回だけフグが2匹のアカメに追いかけられましたが、あれはおそらくフグが暴れていたので、アカメがフグだと判断できなかったためだと思います。それ以降は目の前でフグを釣っても追いかけてきませんでした。

そして、ゴンズイ。まぁ、こいつには痛い目にあわされた釣り人も多いかと思います。ちなみに私は今のところハオコゼだけしか経験はありません。こう書いていると、なんというか・・・・やっぱり釣り人もアカメも嫌いな魚は同じなんですね。笑

ゴンズイに関しては、アカメが足元に6匹ほど渦巻いていた時に釣り上げてもまったく反応しませんでした。笑

ショウサイフグゴンズイ  ゴンズイ

エサのサイズとアカメのサイズ

アカメを何匹も仕留めたわけではないですが、20cm前後のエサを使うと、70~90cm前後の小型のアカメが食ってくる率が高くなりました。事実、90㎝前後のアカメをヒットさせたときにアカメが吐いたエサもそれぐらいでした。

アカメ
ファイト中にアカメの胃袋の中からすっとんできました。半溶けのエサです。魚種はなんだろう・・?参考記事:この魚を吐いたアカメの映像

そして今回も20cmくらいのヘダイではやっぱり80cm前後の小型でした。逆に50cm前後のボラを使うと大物が釣りやすくなります。

以前、小さいものは80cm前後、大きいものは120cm前後の大小6匹のアカメが目の前に泳いでいた時、50cmのボラを落とすと、120cm個体は盛んに追ってきましたが、メーター以下の小型は脇で見ていることが多かったです。
もし、大きいアカメを釣るのでしたら、50cm前後のボラをエサにすることを強く勧めます。

 

エサの付け方

エサのサイズ別に説明すると、20~30cm前後のヘダイ、クロサギ、キビレ、コノシロなどの小さいエサに関していえば、全て背掛けでOKです。これで間違いなくアカメの口にかかります。Youtubeなどの動画でアワセまくっている動画がありますが、あれはおそらくボラをエサにした場合です。20cm前後の小型のエサでしたら2,3回ガッツリと竿をシャクれば確実にかかります。

問題は大きなエサです。40cm以上のクロダイをエサに使う事態あまりないと思うので(自分の動画では46cmを背掛けで泳がせていましたが)、50cmのボラを想定します。アカメ釣りを教えてくれた方はボラの頭の少し後ろに針を掛けていました。この場合、鱗で針が刺さらないので、まずはウロコを取ってから皮の部分に刺します。この方はこのやり方でいままで何本もアカメを上げてきたので、これも一つの方法だと思うのですが、自分に初めて120cmクラスがボラを食ってきたとき、オモリ負荷25号の投げ竿が折れるくらいまで曲がっても針に掛からず、皮にしっかりと掛かったボラがアカメの口からズルリと抜けてきました。竿がダメだったのもありますが、ボラの皮も相当厚かったのだと思います。参考記事:ボラがずるりと口から抜けてくる

かといって、皮に浅く掛け過ぎたため、ボラを落として、泳がせて手前に寄せてくる一回目でいきなり針が外れて貴重なボラをリリースしただけの時もありました。

動画には映ってませんでしたが、上あごの口の伸びる部分に掛けたこともありましたが、あれはボラの口の骨は水中ではどう強くシャクっても取れず、結局アカメの口に針が掛からないのでお勧めできません。また、針を刺した皮膜の穴が泳がせているうちに広がり、針がぽろっと落ちる場合もあります(実際ありました)。

ですので、動画のように下あごの軟らかい部分に針を刺していたのですが、泳いでるうちに針がずれてボラの顎に刺さってしまい、これも失敗でした。

今考えているアイデアですが、一回針にライン2号を結んでボラの口に通してライン2号を口に通します。そしたらそのライン2号で、口の外側にあてがった本命の針の曲がっている部分を硬く結んで固定します。そして、その口を通したライン2号には別のライン2号を結んで、もう一方の端を針に結んでおきます。

理論的にはアカメが食ってアワセた瞬間ライン2号が切れて針がアカメの口に針が掛かります。しかし、そうするとボラの口を通していたラインを海に捨てることになるので、このラインに結んでおいたラインが針にも結んであるので、アカメを釣り上げたときに回収、となるはずです・・・。

2号にした理由は、この前ライン1号で試したところ、1号だと沖に行ったボラを引き寄せるときに切れてしまう可能性があるので、2号にしました。2号ならそれなりの竿でそれなりの力でシャクれば切ることができるはずです。

それかもう一つのアイデアは他の人から教えてもらったのですが、孫針を付けることです。ハリス40号だとなかなか結ぶのが難しいですが、これも試す価値がある仕掛けだと思います。




釣り方

そもそもルアー釣りやエサ釣りなどがありますが、自分はイカダからのエサ釣りしか経験がないので、それをここに書きます。

まずエサが20~30cmの場合、基本的に針に掛けて、海に落としたら潜っていくと思うので、そのまま潜ってもらいます。ある程度底まで行ったら、なるべく魚が暴れている感じを演出して竿をジギングのようにシャクリながら、アカメが食いつけるようなスピードで巻いていきます。大事なのはなるべく魚がキラキラすることです。

釣り上げている最中の魚にアカメが食ってくるパターンが非常に多いのは、その掛かっている魚の必死の抵抗が水中でキラキラ光りアカメを寄せているためです。ですので、これを意識して巻いてきます。これを水面下2,3mまで行い、下からアカメが浮き上がってくるか見ます。もしアカメが居て、食い気があれば必ずエサと一緒に海底からズォ~~~~!!って上がってきます。もし、アカメがついてきているのが確認できたら絶対に水面下1m以内まで巻き上げないようにしてください。今までアカメを10回くらいヒットさせてきましたが、そのうち水面下1m以内まで追ってきたのは1回だけでした。

どうやら日中はあまり水面下までは追ってこないようです。夜は知りません。アカメが追って来たら、水面下2~3mでエサを待機させて後はアカメが大きな口を開けて食いつくのを待つだけです。ちなみにこの食う瞬間はものすごいですよ。特に50cmのボラを食ったときなんか、水中にも拘わらず、水中の「ボンッ」という捕食音がこちらまで聞こえます。

この上下の上げ下げを2~3回繰り返してアカメが下から上がってこないようだったらおそらくいないので、エサを再び底まで泳がせ、そこで置き竿にします。その作戦で82cmのアカメを仕留めました。またエサを水面にキープしたまま置き竿にしてみたところ、一回だけ120cmくらいのシーバスが25cmのクロダイに食いついた時もありました。あのスズキはやばかった・・・・この超巨大シーバスのシーンも公開します。

参考記事:超巨大シーバス

次に大きなエサ、50cm前後のボラを使った場合の釣り方です。大体が海に落とした瞬間沖へ斜め下方向へ向かって泳いでいくと思います。もし沖にロープや障害物がなければ泳がせてください。海を斜めに泳いでくれることによってより広範囲のアカメにアピールすることができます。

そして、ある程度(場所にもよるが大体50mくらい)泳がせたら、手前に巻いていきます。スピードは速すぎず遅すぎずです。もしアカメがついてきていた場合、沖で掛かるとキャッチ率が下がります。しかし、速すぎるとアカメがついてくるのを諦めてしまいます。
手前に巻いてきて、アカメが追ってきているのを確認できたら、ここでも巻き過ぎに注意です。手前5mくらいまでで巻くのをやめ、アカメが食いつくか様子を伺います。ボラもこの時はすでにアカメが居るのをわかっているので、おそらく潜らず、水面をウロウロしているだけだと思います。それで水面までアカメが食いつけばよいですが、食わない場合は、ボラを竿先1.5mくらいまで巻き上げ、そのまま竿を海に突っ込んで、ボラを無理やり沈めます。それか針に予めオモリを付けておきます。

 

なんかこの上の文章を書いてて自分で、自分残酷だなぁ、と今思ってしまいました。嫌がるボラさんを無理やり沈めるなんて・・・。

ちなみに、ボラに目のくらんだアカメは水面を釣り人が覗きこんでようが、変な細長い異物(竿)がいきなり海面から刺さろうが全く気にしません。とにかく、ボラをアカメの食うレンジまで下げるのが重要です。

そして、ここで一番大事なのはアカメのボラの食い方です。
ボラのサイズとアカメのサイズにもよりますが、ボラが50cm以上でアカメもそれを捕食できるサイズである場合、アカメは絶対にボラを頭から食べます。絶対に尻尾や胴体からは食べません。胴体から食べる場合はボラがある程度小ぶりでどの角度からも丸呑みできるサイズである場合です。

例1:ヘダイ20cmとアカメ80cm=どの角度からでも丸呑み

例2:ボラ45cmとアカメ110cm=どの角度からでも丸呑み

例3:ボラ56cmとアカメ130cmクラス=絶対に頭から丸のみ

ですので、ボラが大きく活きが良い場合は操作が難しいですが、なるべくボラを水面から1.5m~2mくらいにキープしたまま、アカメがボラを頭から食いやすいようにボラの頭の方向を固定してやることが重要です。




アワセからファイト

アワセ

これも今までと同様に使うエサのサイズ、アカメのサイズ、タックルの強度によります。
20~30cm前後のエサでアカメのサイズが1m以下で、タックルがPE4号、リーダー40号程度であれば、即アワセx2,3回、即ゴリ巻きで十分捕れると思います。釣り上げた82cmはしっかりと口の内側に針が掛かっていました。

メーター越え、特に120cm前後となるとメーター以下とはパワーが段違いになってきます。
PE4号では、食った瞬間にアワセると、ドラグの調節にもよりますが、即切れする可能性が非常に高いです。自分も何回か失敗しました。アカメは食った瞬間に海底へと向きを急転換し、あのウチワのような尻尾を使いものすごい力で潜るパターンが多いです。その時にドラグを締めすぎていると、掛かった瞬間に切れることになります。

PE10号くらいをつかっているのならわかりませんが、オススメのアワセ方は、食って海底に潜っていき始めの一番パワーがある初速の後にアワセを入れることです。最初はドラグをある程度緩めておいて、初速のあとにドラグを締めアワセます。アワセですが、ボラの針の掛け方にもよりますが、とにかくアワセまくることだと思います。動画では数えてみたところ自分は17回アワセを入れていました。それで、釣り上げた後に針が一瞬で外れてたので、とにかくエサの魚をブッチぎる勢いでアワセを入れまくる必要があります。

ファイト

メーター以下はとにかく派手にジャンプし、首振りまくります。なので、針がガッチリ掛かっていないとその時に外れる可能性はあります。また、メーター以下を何匹か掛けてわかったのが、メーター以下はファイト中に針を外すために
胃を裏返す、つまり喉の奥から胃を出す行為を行います(全ての個体がそうではないと思いますが)。
そして、その時に胃袋にいた魚がポーンと口から飛び出すことがあります。
先ほどあげたこの写真も口から飛び出してきた魚です。

アカメ

う~~~ん、ヘダイのような気がする

 

アカメ

裏返した胃が口から見えるシーン。針が口の中にかかっていて、食道まで到達していませんが、それでも胃をひっくり返して針を外そうとしました。

この針を外すために胃を裏返す執念はものすごいものがあります。
深いところの魚を釣ると浮袋が口から飛び出るのはみたことがありますが、自らの意志で
針を外すために胃を裏返すという魚の行動があるのは知りませんでした。ちなみに、この胃袋はリリースするときにはもとに戻っていました。
そして、メーター以下は急潜航したり、急浮上をしてジャンプしたりエラ洗いしたり、左に行ったり右にいったりと縦横無尽なファイトをするので、釣り場に障害物などがある場合は要注意です。

 

一方、メーターオーバーですが、体が重いのでしょうか。ジャンプするところまでは行きませんが、今回釣ったメーターオーバーの首振りはものすごい迫力がありました。メーター以下と違って胃袋を裏返した針外し行動はありませんでしたが、掛かりどころによってはそういったことをするメーターオーバーもいるのではないでしょうか。

そして、やはり障害物があればそちらへ泳ぐ行動をします。今回はロープに巻かれてもう終わりかと思いましたが、おそらくナイロンラインの部分がロープに擦れていたのか、なんとかロープから外し、取り込むことができました。メーターオーバーの場合はその巨体と重量を使ってロープや障害物に向かって泳ぐので、そこをどうしのぐかもポイントになってきます。

重要なことは、サイズに関係なくアカメ全般に言えることで、「瞬発力がある魚」ということと、「持久力がない」ということです。体形や捕食方法から言ってもエサを追い回すというより、アマゾンのピラルクのように一発吸い込み型と言える魚です。そのため、ブリなどと違い、最初の数分をしのげば、形勢がぐっと釣り人に有利になります。とにかく、最初の数分を耐えることが勝利の鍵となります。




取り込み

網があったほうが当然無難で確実ですが、80cmくらいまでなら一人でフィッシュグリップも取り込めます。慣れてくればメーターオーバーでも一人でも取り込めるのではないでしょうか。一つ共有しておきたい事実はアカメの歯です。一匹を釣り上げるまではアカメの歯に戦々恐々でしたが、釣りあげて触ってみるとヤスリ状の歯があるだけで、今回の1m10cmのアカメの歯でしたら、まだ30cmのブラックバスの歯の方が痛いです。

ですので、網もない、フィッシュグリップもない状態でアカメを取り込む場合は、河口の砂浜で釣っている場合は砂浜に引きずり上げるか、イカダだったら手で口を掴むしかありませんが、さすがに指を咥えられたまま首を振られると、指の表皮はもちろん、真皮、あるいは骨まで行くんじゃないでしょうか。もし、やむをえずハンドランディングする場合は手袋をつけてすることをオススメします。

また針の掛かりどころにもよりますが、掛かったのちはなるべく早く釣り上げることが大事です(当たり前ですが)。30号で80cmを釣った時、上記の写真で見せた通り30号はすでにボロボロの状態でした。ヤスリ状の歯でファイト中にこうなりました。ワイヤーでも使っていない限り取り込みは早期決着が好ましいです。

下の写真は念願の1m10cmのアカメです。

アカメ




最後に

今回、110cmを釣り上げるまでに何回も釣り場へ通い、その中で140cmはあろうかというアカメも目撃しました。現在公式に認められているサイズのアカメでまだ140cm越えはいません。捕獲例が少ない魚ですが、アベレージサイズが1mのこの魚は日本記録を狙いやすい魚の一つと言えるかもしれません。
これからも、釣行を重ね、その中で得られた情報をここに加筆・修正していきたいと思います。今回の記事がこれからアカメを狙う人にとってプラスになれば幸いです。

 

ちなみに余談ですが、動画の45cmのボラを泳がせていた時は動画では見えませんでしたが、最大6匹下に泳いでいました。

※このアカメが泳ぐイカダの特徴やアカメの習性などの詳細を公開しました。

参考記事:イカダの下で集団捕食するアカメ




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コメント

  1. いやー、捕食シーンが見れたのとここに書いてある内容は衝撃的でしたわい

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